天才ピアニスト特集: 確かな実力と個性的な笑いのTHE W女王の魅力
イントロダクション
天才ピアニストは、吉本興業所属の女性お笑いコンビで、漫才・コントを武器に活躍する注目の存在です。竹内知咲(たけうち ちさき)とますみの二人からなるこのコンビは、2022年「女芸人No.1決定戦 THE W」で第6代女王(優勝)に輝き、その実力とユニークな芸風で全国に名を広めました。コンビ名の「天才ピアニスト」は覚えやすいよう馴染みのある言葉を組み合わせて決定され、他の候補には「年上パイロット」や、ますみの父が提案した「天才アルマジロ」などがあったそうです。その名とは裏腹に二人とも楽器は全く弾けないため、舞台の営業先では観客から「ピアノ弾かんかい!(弾いてみろ!)」とツッコまれるのがお約束になっています。こうしたギャップも含め、軽妙な掛け合いと個性あふれるキャラクターで多くのファンを魅了しています。
プロフィール
メンバー紹介: 天才ピアニストは竹内知咲とますみのコンビ。竹内知咲(1992年1月28日生まれ、京都府京都市出身)はツッコミ・ネタ作り担当で立ち位置は向かって左、ますみ(1987年4月28日生まれ、奈良県大和高田市出身)はボケ担当で立ち位置は右です。コンビ結成は2016年5月、二人は大阪NSCの38期生として出会い意気投合しました。竹内は京都府立大学を卒業したインテリ芸人であり、一方のますみは看護師として消化器外科・脳神経外科に6年間勤務した経歴の持ち主です。異なるバックグラウンドを持つ二人がタッグを組んだことで、コンビに独特の強みが生まれています。
結成の経緯: 実はNSC在学当時、竹内もますみも当初はネタ作成とツッコミを担当する芸人同士でした。お互い別のコンビを組んでは解散を繰り返す中、竹内がますみのピン芸(1人コント)を見て「ますみはボケの方が合っている」と直感し、もともと竹内の作るネタを高く評価していたますみと意気投合して現在のコンビを結成します。このようにして生まれた天才ピアニストは、年齢差も経歴も超えて抜群のコンビネーションを発揮しています。
芸風・ネタの特徴
漫才・コントのスタイル: 天才ピアニストは漫才とコントの両方を演じ分ける器用さが魅力です。ネタ作りは主に竹内が担当しており、恋愛や合コンといった「女性芸人らしい」題材よりも、自分たちが本当に面白いと思えるテーマで勝負する方針を貫いています。漫才ではテンポの良い掛け合いに定評があり、竹内のツッコミは「いや、○○やねぇ〜!」というフレーズで締める独特のスタイルが定番です(例:「いや、おばちゃんのピースの位置やねぇ~!」「いや、泣き方プテラノドンやねぇ~!」)。この決めフレーズは観客にも覚えやすく、思わず真似したくなるとファンの間で評判です。
キャラクターと代表ネタ: ますみの生み出す強烈なキャラクターも大きな特徴です。中でも上沼恵美子さんのものまねはコンビを代表する鉄板ネタの一つで、2018年の『オールザッツ漫才』や『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』で披露した再現芸は審査員や視聴者に強烈なインパクトを与えました。この上沼恵美子モノマネで一躍注目を集め、テレビ出演の機会が増えた経緯があります。ますみは他にも女優・小川菜摘さんのものまねなどレパートリーが豊富で、多彩なキャラになりきる演技力を武器に笑いを生み出します。また、ますみの看護師経験を活かした「看護師あるある」ネタを公式YouTubeチャンネルで配信するなど、ユニークな経歴を積極的にネタに盛り込んでいる点も魅力です。現実味のある“あるあるネタ”から突飛なキャラクターコントまで、七色の笑いを届ける芸風にファンは引き込まれています。
受賞歴・メディア出演
主な賞レース戦績: 天才ピアニストは数々の賞レースで実績を残しています。漫才日本一を決める「M-1グランプリ」では最高で準々決勝進出を果たし、女性芸人No.1を競う「THE W」では2021年大会で準優勝、翌2022年大会で見事優勝を飾りました。また、2022年にはNHK主催の「NHK上方漫才コンテスト」で優勝し、女性コンビとしては36年ぶりの快挙を達成しています。勢いそのままに翌2023年、「NHK新人お笑い大賞」でも大賞を受賞し、上方のお笑い賞レースを席巻しました。このほか「ABCお笑いグランプリ」でも2022年以降3年連続で決勝に進出、2023年「キングオブコント」では準決勝進出を果たすなど、着実に実績を積み重ねています。
テレビ・ラジオ・YouTube・ライブ: 現在、天才ピアニストの二人はテレビ、ラジオ、舞台、そしてYouTubeと幅広いメディアで活躍中です。地元・大阪のよしもと漫才劇場を拠点にライブ出演を重ねつつ、ABCラジオ「天才ピアニストのむぎゅっとぷくっと!」や読売テレビ「大阪ほんわかテレビ」などレギュラー出演も持っています。公式YouTubeチャンネルでは漫才・コントのネタ動画やモノマネ動画を積極的に公開しており、そのチャンネル登録者数は17万人を超えています。舞台では単独ライブや全国ツアーも精力的に行っており、生の笑いを届ける場を大切にしています。テレビ番組への出演機会も増え、「上方漫才協会大賞」受賞者として特番を任されるなど関西ローカルから全国区へと活躍の場を広げています。メディアを問わず多彩な笑いを届ける姿に、ますます注目が集まっています。
今後の展望と期待
天才ピアニストの二人は、現在の活躍に満足することなく更なる目標に向かっています。竹内は大ファンだという伝説的コント番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』のような、本格的なお笑いコント番組に挑戦したいと語っており、「女性コンビが中心になってユニットコントを演じるような新しい番組を作りたい」と意欲を見せています。実際に関西でそうした特番の企画提案も行っており、「今年中には実現させたい」と抱負を述べています。また、観客と直接触れ合える全国ツアーを開催し各地のファンにネタを届けることも目標としており、引き続き「M-1グランプリ」や「キングオブコント」など主要な賞レースへの挑戦も続けていく意向です。こうしたチャレンジ精神旺盛な姿に、ファンからは「もっとテレビで活躍する姿が見たい」「次こそM-1の決勝進出を!」と期待の声が高まっています。今後はテレビでの冠番組や全国規模のライブ活動など、その活躍のフィールドがさらに拡大していくことでしょう。
まとめ
デビュー以来、天才ピアニストは確かな実力と個性的な笑いでお笑いファンを魅了し続けてきました。漫才でもコントでも息の合ったコンビネーションと笑いへの真摯な姿勢は変わらず、数々の受賞歴が示すように実績も伴っています。異色の経歴を持つ二人がお互いを尊重し合い、高め合って生み出す笑いは唯一無二であり、まさに“天才”的な面白さです。これからもファンへの感謝を糧に、更なる目標に向かって突き進むことでしょう。改めて天才ピアニストの魅力を再確認しつつ、彼女たちの今後の活躍を皆さんも一緒に応援していきましょう。笑いの旋律を奏で続ける天才ピアニストから目が離せません。
参考サイト
〖祇園花月大学〗天才ピアニスト直伝!学生時代にすべき4つのこと(前編) | コトカレ
『THE W』優勝・天才ピアニストにインタビュー。惜しくも敗れた前回大会から奮起して「ダントツで勝つ」と決意。女王までの道のりを振り返る! | GetNavi web ゲットナビ