ぱーてぃーちゃん特集:新星トリオ芸人の結成の経緯からネタの魅力まで徹底紹介
ぱーてぃーちゃんは、ワタナベエンターテインメント所属の3人組お笑い芸人です。派手な見た目のギャル2人(信子・金子きょんちぃ)とチャラ男1人(すがちゃん最高No.1)から成り、“パリピ”(パーティーピープル)な雰囲気全開のトリオとして人気急上昇中です。2021年に正式結成された比較的新しいグループながら、2024年にはテレビ露出が飛躍的に増え、「2024年ブレイク芸人ランキング」では堂々の1位に輝きました。本記事では、ぱーてぃーちゃんとはどんな芸人なのか、その結成秘話やメンバーのプロフィール、芸風・ネタの特徴、ブレイクの理由、最新の活動情報、そして今後の展望までをコラム形式でわかりやすくご紹介します。
ぱーてぃーちゃんとは?結成の経緯とトリオの概要
ぱーてぃーちゃんは2021年4月結成の男女混成お笑いトリオです。当初は信子と金子きょんちぃの女性コンビ「エンぷレス」として活動していましたが、そこに元「パーティーズ」という別コンビで活動していたすがちゃん最高No.1が合流する形でトリオが誕生しました。結成のきっかけは、コロナ禍で活動が停滞していた折、「本気で売れたい」と願うすがちゃんが後輩の信子・きょんちぃと試験的に組んだことでした。3人でネタを試したところ周囲からの評判も良く、北海道ローカル番組のショートネタ選手権でMVPを獲得したのを機に正式にトリオ結成に至ったのです。
結成当初からそのインパクトあるビジュアルとテンションの高い芸風で注目を集め、同年末の日本テレビ『ぐるナイ おもしろ荘』(新人芸人発掘番組)で地上波テレビ初出演を果たしました。番組では有吉弘行から「令和の安田大サーカス」と評され、ナインティナインの矢部浩之からはすがちゃんが「そのトリオの団長(リーダー)」と称されるなど、大物芸人たちから早くも期待の声が上がりました。こうした反響も追い風となり、以降ぱーてぃーちゃんはバラエティ番組やライブシーンで活躍の場を広げていきます。
ぱーてぃーちゃんのメンバー紹介
それでは、ぱーてぃーちゃんの個性豊かなメンバー3人をプロフィールとともにご紹介します。
ぱーてぃーちゃんの芸風とネタの特徴
ぱーてぃーちゃんの芸風は一言でいうと「ギャル2人+チャラ男1人のパリピ漫才」です。金子きょんちぃと信子というギャルコンビが繰り出す自由奔放なボケに対し、すがちゃん最高No.1が「ダメなんだぜ!」「〜なんだぜ」といったキザな決め台詞でツッコミを入れるのが定番の流れ。夜のクラブやパーティー会場を舞台に騒いでいるかのようなノリで、観客を一気に笑いの渦に巻き込みます。その様子はまさに「お祭り、暴れお漫才」とも評されるほどのはじけっぷりです。
代表的なネタとしては、ぐるナイおもしろ荘で披露した自己紹介漫才や、フジテレビ系『ネタパレ』で見せたギャル文化を題材にした漫才などが挙げられます。例えば、ギャル語や最新トレンドをちりばめた会話に対して、すがちゃんが「それはダメなんだぜ!」とツッコミつつ3人で決めポーズをとる一連の流れは彼らの鉄板スタイルです。この決めポーズとは、両手の指でフランス高級ブランド・イヴ・サンローラン(YSL)のロゴマークを模したサインを作るもので、ぱーてぃーちゃんの象徴的な仕草になっています。派手な衣装だけでなく、こうした細部の演出にも“パリピ感”とこだわりが光っています。
他の芸人と比較すると、ぱーてぃーちゃんはそのキャラクター性の強さが際立ちます。最近は実力派の正統派漫才師が賞レースで頭角を現す傾向がありますが、その中で彼らはあえてコミックバンドのような派手さと分かりやすいキャラ設定で勝負している点がユニークです。先輩芸人EXITのようなチャラ男路線、安田大サーカスのようなトリオ芸、そしてエンタメ色の強いギャルネタと、複数の要素を掛け合わせたスタイルは他に類を見ません。まさに「唯一無二のパリピ芸人」としての強みを持っており、その振り切った芸風ゆえに先輩からアドバイスを求めても「君たちの好きにやれば?」と言われてしまうことが多いのだとか。型破りでありながら計算された笑いの構成も持ち合わせている点で、見る者に強いインパクトを残す芸人と言えるでしょう。
人気の理由とブレイクのきっかけ
では、ぱーてぃーちゃんがここまで人気者になった理由やブレイクのきっかけは何だったのでしょうか。その大きなターニングポイントの一つが、前述した『ぐるナイ おもしろ荘』への出演(2022年元日放送)でした。地上波で全国ネットの番組に登場したことで一気に知名度が上がり、有吉弘行やナインティナインといった大物から太鼓判を押されたことも大きな追い風となりました。番組視聴者からも「あのギャルとチャラ男のトリオは一体何者!?」とSNS上で話題になり、放送直後から注目度が急上昇したのです。
さらに、彼らのSNS戦略とネット発の話題も人気拡大に寄与しました。公式YouTubeチャンネル「ぱーてぃーちゃんの今夜はなにパ?」では、地上波では放送できないような体当たり企画にも挑戦しており、「きょんちぃがマッチングアプリでガチ彼氏探しなんだぜ!」といった刺激的な企画動画を配信しています。こうした動画は若年層を中心にバズり、TikTokでも銀山温泉でロケを敢行した映像が180万再生を超えるなど大きな反響を呼びました。また、それぞれのメンバーのキャラが濃いエピソードもSNSやメディアで話題となりました。信子の「徳川家の末裔」発言や、きょんちぃの「彼氏の500万借金肩代わり」伝説、すがちゃんの「中1から一人暮らししていた過去」など、挙げればキリがないほど強烈なネタを持っており、バラエティ番組でも積極的に暴露して笑いを取っています。こうした個々の魅力と発信力が相まって、「賞レースで優勝して有名になる」という従来パターンとは異なるルートでブレイクを果たしたのがぱーてぃーちゃんの特徴です。
人気の秘密は他にもあります。それは時代にマッチした笑いであることです。派手好きでSNSネイティブな平成~令和世代にとって、ぱーてぃーちゃんのネタは分かりやすくて共有しやすいコンテンツでした。「○○なんだぜ!」というキャッチーな決め台詞や、一度見たら忘れないビジュアルインパクトは拡散力が高く、イベントや二次創作(イラストやコスプレ)などでも楽しまれています。実際、彼ら自身「僕らはインスタントラーメンなんです」と語っており、手軽に笑いを提供できる存在であることを自負しています。難解なボケや高度な話芸よりも、その場のノリと勢いで笑わせるスタイルがSNS時代の空気とマッチし、多くのファン層を獲得したと言えるでしょう。
メディア出演・最新の活動情報
ブレイク後のぱーてぃーちゃんは、テレビやネットを問わず様々なメディアにひっぱりだことなっています。テレビでは日本テレビ系『ウチのガヤがすみません!』やフジテレビ系『千鳥のクセがスゴいネタGP』、『ネタパレ』など人気バラエティ番組に次々出演し、その都度インパクトを残してきました。また、TBS系『王様のブランチ』の深夜版『よるのブランチ』では2021年末から2023年初頭にかけて頻繁に登場し、番組を盛り上げています。地上波のみならず配信番組やラジオにも活躍の場を広げており、ABEMAの恋愛バラエティや地方局の特番などにも出演して幅広い層に笑いを届けています。
中でも注目なのは、レギュラー番組や自主企画での活躍です。2024年8月からは、すがちゃんの地元である山形県のさくらんぼテレビで冠番組『じもてぃーちゃん』がスタートし、毎月第2月曜に放送されています。この番組では地元密着型のロケ企画に挑戦し、トリオの新たな一面を発揮していると評判です。また、YouTubeチャンネル「今夜はなにパ?」では不定期ながらオリジナル動画を公開し続けており、テレビでは見られない尖った企画やコラボ企画でファンを楽しませています。更新頻度は「ガチガチに決めちゃうとイヤになっちゃうから」とマイペースを公言していますが、それも彼らしい飾らないスタイルとして好意的に受け止められています。
さらに個人での活躍も見逃せません。信子は2023年に週刊誌『FRIDAY』でグラビア撮影に挑戦し、デジタル写真集を発売するなど異色の展開を見せました。金子きょんちぃは関西テレビの即興お笑い番組『千原ジュニアの座王』で優勝経験があり、ピン芸人としても実力を発揮しています。すがちゃん最高No.1は2024年4月、自身の幼少期からトリオ結成までを綴ったエッセイ『中1、一人暮らし、意外とバレない』を出版し、その波乱万丈な人生を明かしています。こうした個々の活動が話題になることでグループ全体の知名度も高まり、結果的にさらに仕事の幅が広がる好循環が生まれています。
直近の話題としては、前年末のブレイク芸人ランキング1位獲得に加え、テレビ番組出演本数の増加もニュースになりました。テレビ情報誌によると、2024年の年間出演本数が前年より大幅増となり、特に情報バラエティ番組での起用が増えています。また、2025年に入ってからも日本テレビ系『スクール革命!』で「今これがバズってる!」特集の先生役を務めたり、ニッポン放送のラジオ番組にゲスト出演してトーク力を披露したりと、勢いはとどまるところを知りません。こうした最新の活躍ぶりを見る限り、ぱーてぃーちゃんは一過性のブームに終わらず着実に芸能界での地位を築きつつあると言えるでしょう。
今後の展望と期待
爆発的なブレイクを果たしたぱーてぃーちゃんですが、本人たちはその現状に甘んじることなく次なる目標に向かって意欲的です。すがちゃん最高No.1はインタビューで「ロールモデルは常に柔軟に変えている」と語っており、結成当初はEXIT、昨年や一昨年はピン芸人のやす子さんやブルゾンちえみさんのような大ブレイク例を意識してきたと明かしています。常に憧れを高く設定し、それに追いつけるよう努力する姿勢が彼らの持ち味です。実際、「まだまだEXITさんのような寝る暇もないくらいの忙しさではない」「自分たちはそこまで“爆売れ”した実感がない」と謙虚に自己分析する発言もしており、現状に満足せずさらなる飛躍を目指していることが伺えます。
今後の展望として期待されるのは、賞レースでの躍進です。これまで彼らはM-1グランプリやキングオブコントといった主要なお笑いコンテストでは目立った成績を残していませんが(M-1グランプリ2024では3回戦進出)、実力と知名度を兼ね備えたいま、改めて挑戦すれば上位進出も夢ではないでしょう。もし決勝戦など大舞台に進めば、その派手なキャラクターは審査員や視聴者にも強烈な印象を残すはずで、さらなるブレイクに繋がる可能性があります。
また、テレビでのレギュラー獲得も期待されます。現在は特番やゲスト出演が中心ですが、深夜番組や帯番組で彼らの冠企画が生まれれば、一層幅広い層に浸透するでしょう。実際、地方局での冠番組『じもてぃーちゃん』が好評なことから、全国ネットでのレギュラー化の声も上がっています。さらには、個々のキャラを活かしたピンでの活躍(例えば信子の体育会系企画、きょんちぃのギャル文化リポート、すがちゃんのMC挑戦など)も十分考えられます。トリオとしての結束力は強く「絆トリオ」を自称するほどですが、各人がソロでも成功できるポテンシャルを秘めているのも彼らの強みです。
ファンからは「次はぜひ全国ツアーで生ネタを見たい」「ドラマや映画で3人の演技も見てみたい」といった声も上がっています。バラエティ以外の分野への進出も、彼らならば持ち前のキャラクターで実現してしまうかもしれません。何より、本人たちが「ハッピーを届ける芸人になりたい」という初心を忘れずにギャル全開で突き進んでいる限り、これからも笑いの波を巻き起こし続けてくれることでしょう。
最後に、ぱーてぃーちゃんの今後に期待するポイントをまとめると以下のようになります。
2024年のブレイク芸人No.1となったぱーてぃーちゃんが、2025年以降もその勢いを加速させるのか、ますます目が離せません。唯一無二の「ギャル漫才」でお茶の間にハッピーを届け続ける彼らに、今後も大いに期待しましょう。