オズワルド徹底解説:M-1快進撃と魅力、今後の展望まで
オズワルドは、近年お笑い界で注目を集める人気漫才コンビです。2019年以降、漫才日本一決定戦「M-1グランプリ」で4年連続ファイナリストに名を連ね、その独特な芸風と実力で多くの笑いを生み出しています。本記事では、オズワルドの基本情報や結成エピソード、芸風の特徴、M-1での活躍、コンビ仲のエピソード、テレビ・YouTubeでの露出、ファンの声、そして今後の展望までを詳しく紹介します。オズワルドの魅力を余すところなく解説していきます。
オズワルドの基本情報(メンバープロフィール・結成の経緯)
オズワルドは吉本興業東京所属の漫才コンビで、2014年11月結成されました。メンバーは畠中悠(はたなか ゆう)と伊藤俊介(いとう しゅんすけ)の2人。畠中悠は1987年12月7日生まれ、北海道函館市出身でボケ担当(立ち位置は向かって左)。伊藤俊介は1989年8月8日生まれ、千葉県千葉市出身でツッコミ担当(立ち位置は向かって右)です。ともに東京NSCの17期生(2011年入学)で、別々のコンビ活動を経てから同期同士でオズワルドを組みました。
結成のきっかけは、「M-1グランプリの決勝進出」を共通の目標としたことです。当時ピン芸人として活動していた畠中と、直前にコンビを解散していた伊藤が意気投合し、2014年にコンビを結成しました。伊藤は相方に畠中を選んだ理由について「畠中は面白いし、絶対に芸人を辞めないだろう」と思ったからだと語っています。この言葉からも、お互いに対する信頼と本気度がうかがえます。また、コンビ名「オズワルド」は結成時に候補となった「ひらひら」「スイッチヒッター」などの中からあみだくじで決まったユニークな由来があります。
芸風やネタの特徴(オズワルドの漫才スタイル)
オズワルドの芸風は主にしゃべくり漫才で、落ち着いた会話劇のようなスタイルが特徴です。畠中悠の演じるボケは独特で奇妙ながらどこか癒し系の雰囲気を持ち、伊藤俊介のツッコミは小声でつぶやくようなシュールさが光ります。ネタはまず伊藤の「お世話になってます。伊藤と畠中でオズワルドです」という挨拶から始まり、常識人の伊藤が畠中のボケに困惑しながらストーリーが進行していく展開が定番です。
彼らの漫才はテンポがゆったりめで間(ま)を活かしたスタイルであり、テンポ重視の関西漫才と対比して「東京漫才」とも称されています。大きな笑いが起きた直後でも自分たちの空気感を崩さずスローテンポを貫くメンタルの強さも評価ポイントです。実際、M-1グランプリの舞台でも他のコンビが爆笑をさらった直後に登場しても平常心で漫才をやり切り、自分たちの笑いを取れる安定感があると評判です。
また、言葉遣いは標準語主体で落ち着いた口調のため、「吉本っぽくない芸風」と言われることもあります。下積み時代から吉本以外のライブにも数多く出演してきた経緯があり、その経験が独自の雰囲気を生んでいるのでしょう。衣装面では2人とも白シャツにサスペンダー姿がトレードマークです。畠中は白地に茶のストライプシャツ、伊藤は淡い水色のシャツにサスペンダーというスタイルで統一されており、この衣装は先輩芸人のアドバイスを受けて着け始めたものだそうです。
ネタ作りは畠中がまずテーマを持ち込み、2人で一緒に作り上げる形式を取っています。独特のシュールさや少し不気味さすら感じるネタ設定には、畠中が好きな手塚治虫や藤子不二雄の短編漫画などの影響もあるとのことで、漫画的発想を巧みに漫才に活かしているようです。結成当初はボケ同士がボケ合うWボケ漫才でしたが、2016年のM-1で一回戦敗退したことや先輩からの助言を受けて路線変更し、伊藤がツッコミ役に回って現在のスタイルを確立しました。このように試行錯誤を経て練り上げられた芸風が、今のオズワルドの人気を支える大きな魅力と言えるでしょう。
M-1グランプリでの活躍(大会出場歴とエピソード)
オズワルドは結成当初からM-1グランプリを主な目標に掲げており、その大会で目覚ましい活躍を遂げています。2019年、結成5年目にして念願のM-1グランプリ決勝初進出を果たしました。無名の新鋭ながら準々決勝も初進出という状況から勝ち上がってきた姿に「ダークホース」との声も上がり、決勝本番では8番手で漫才を披露。結果は638点の第7位でしたが、初出場ながら爪痕を残す堂々たる戦いぶりでした。
2020年も勢いそのままに2年連続でM-1決勝に進出します。この年は7番手でネタを披露し、前年を上回る642点を記録して第5位となりました。また同年には吉本若手の登竜門「ABCお笑いグランプリ」にも挑戦し、惜しくも12点差で準優勝となるもののファイナリストとして存在感を示しています。さらにTBSラジオ主催の『マイナビ Laughter Night』では第6回チャンピオンに輝き、初めて賞レースでの優勝も経験しました。これらの実績を積み重ね、着実に力をつけていった年となりました。
飛躍の2021年、オズワルドは3年連続3度目のM-1決勝進出を果たします。この年はまさに快進撃で、決勝ファーストラウンドでは6番手で登場し665点という高得点で暫定1位通過、初の最終決戦(三組による決勝ラウンド)進出を遂げました。最終決戦では3番手で漫才を披露。結果は惜しくも錦鯉に敗れて準優勝となりましたが、ベテラン審査員のオール巨人から唯一票を得るなどその実力は審査員からも高く評価されました。ファーストラウンド1位通過からの逆転負けという悔しい結果に終わったものの、「あと一歩で栄冠に届く実力派コンビ」として全国にその名を知らしめた大会となりました。
2022年もM-1グランプリに挑戦し、4年連続の決勝進出を目指しました。実はこの年、オズワルドは準決勝で敗退となり一度は決勝進出を逃します。しかし敗者復活戦(ワイルドカード)に回ったオズワルドは、視聴者投票で見事1位に選ばれて敗者復活枠から決勝へ這い上がるドラマを見せました。敗者復活から勝ち上がった勢いそのままに決勝戦でも健闘しましたが、結果は639点の第7位(決勝全体では前年と同じ順位)となりました。4年連続決勝という快挙と同時に、この年が初めての敗者復活からの進出という経験にもなり、改めてオズワルドの底力とファンからの支持の厚さを印象づけました。
なお、オズワルドは2019年・2020年・2021年と3年連続で自分たちの直前に漫才を披露したコンビが優勝するという不思議な巡り合わせも話題になりました(2019年ミルクボーイ、2020年マヂカルラブリー、2021年錦鯉が優勝)。M-1における運やジンクスも含めて毎年注目を集める存在となっており、「今年こそは優勝を!」と期待するファンの声も年々高まっています。
こうしたM-1での実績に加え、第42回ABCお笑いグランプリ(2021年)では優勝を果たすなど、賞レースでのタイトルも獲得しています。特にABCお笑いグランプリではファーストステージで審査員全員から1位評価を受け、最終決戦でも圧倒的な強さで完全優勝を飾りました。東京所属の芸人が同大会で優勝するのは史上初という快挙でもあり、東西問わず評価される実力者であることが証明されています。M-1グランプリ本戦のタイトルこそまだ手にしていないものの、毎年決勝常連として漫才ファンから絶大な支持を受ける存在がオズワルドなのです。
コンビの関係性やエピソード(仲の良さと絆がわかる話)
長年コンビを組んでいるオズワルドの2人は、その仲の良さやユニークなエピソードでもファンを楽しませています。もともと畠中と伊藤は東京NSCの同期ですが、学生時代からの友人というわけではなくプロになってからコンビを組んだ間柄です。それでも前述の通り、伊藤が「絶対に辞めないだろう」と信頼して畠中を相方に選んだ経緯もあり、お互いの信頼感は非常に強いようです。ネタ作りでも常に二人三脚で取り組み、互いの個性を活かす形で漫才を作り上げています。
オズワルドのプライベートでの関係性が垣間見える微笑ましいエピソードとして、伊藤が相方・畠中に対してSNS上で冗談を飛ばした出来事があります。2023年7月、伊藤が自身のX(旧Twitter)に「畠中が休みの日にメガネかけてるのめっちゃムカつく」と投稿しました。伊藤と言えば丸メガネがトレードマークで普段からメガネ姿ですが、一方の畠中は普段テレビに出る際はメガネをかけないため、オフの日にメガネをかけてくつろぐ畠中の姿を見て「俺が仕事してる時にメガネかけてのんびりしやがって!」という嫉妬混じりの冗談を述べたのです。実際の投稿には喫茶店で眼鏡をかけてスマホをいじる畠中の写真も添えられ、伊藤なりの愛情表現とも取れる“毒づき”でした。このやり取りに対し、ファンからは「ホントに仲良いですな」「素敵じゃないか」といった声が上がり、2人の仲睦まじさにほっこりする反応が多数寄せられました。日頃から一緒に過ごす時間も長く、公私問わず軽口を叩き合える関係だからこそ生まれる微笑ましい一幕です。
また、コンビの絆が感じられるエピソードとして病気の乗り越えがあります。畠中悠は2024年2月、初期の腎臓がんであることを公表し手術を受けました。幸い手術は無事成功し、わずか数日で退院することができたのですが、その際に伊藤俊介がSNSで綴った言葉が話題になりました。伊藤は相方の手術成功を受けてXを更新し、その内容にファンから「素敵な投稿」「最高やん」など称賛のコメントが寄せられたのです。具体的なメッセージの内容は報じられていませんが、相方を思いやる伊藤の投稿に「コンビ愛を感じる」「伊藤さんカッコいい」といった反響が多数上がり、改めてオズワルドの絆の強さがファンの間で語られました。大変な出来事も2人で乗り越え、支え合う様子に胸を打たれたファンも多かったようです。
プライベートでは、畠中悠は大の古着好きで知られています。テレビ番組で100年前のヴィンテージスカーフを巡る失恋エピソードを語ったこともあり、そんなユニークな嗜好も含めてキャラクターとして愛されています。一方の伊藤俊介はプロ野球・横浜DeNAベイスターズの熱烈なファンで、野球芸人として語る機会もあるほどです(「アメトーーク!」の“ベイスターズ芸人”企画に出演)。お互い異なる趣味嗜好を持ちながらも、漫才にかける情熱は共通。最近ではそれぞれの恋愛事情もオープンになっており、畠中は2023年末にタレントの井上咲楽との熱愛が報じられ、伊藤も以前から芸人の蛙亭イワクラとの交際を公表しています。こうした私生活での話題も含め、コンビとしても個人としても注目度が増しているオズワルドですが、2人の固い絆があるからこそ様々な挑戦や困難も乗り越えているのでしょう。
テレビ・YouTubeなどメディアでの活躍(最近の活動や注目番組)
オズワルドは漫才だけでなく、テレビやラジオ、YouTubeなど様々なメディアで活躍の場を広げています。漫才の実力が認められた彼らは、ネタ番組やバラエティ番組への出演も増加。2019年にはテレビ東京の人気バラエティ『ゴッドタン』で「この芸人は天才だ!と一目置かれている芸人ランキング」の第4位に選ばれ、同業芸人からの注目度も高い存在として紹介されました。
特に近年はレギュラー番組も持つようになり、その活動の幅を広げています。2021年4月からはTBSラジオ『マイナビ Laughter Night』内で初の冠ラジオ番組「ほら!ここがオズワルドさんち!」がスタートし、毎週独特のトークを繰り広げています。ラジオではテレビとは一味違う素顔の掛け合いが楽しめるとファンにも好評です。
テレビでは、2023年に初の冠番組となる『東京オズワルドランド』(チバテレ)をスタートさせました。この番組はオズワルドの2人がメインとなって様々な企画に挑戦するもので、地上波ローカル局ながら彼らの魅力が存分に発揮された内容となっています。また、同じく2023年には日本テレビ系列で放送のアイドル番組『超・乃木坂スター誕生!』でMCに抜擢されました。シーズン1(2023年4月~2024年2月)からシーズン2(2024年4月~)にかけて、乃木坂46メンバーとの共演で進行役を務めており、漫才師としてだけでなく番組司会者としてのスキルも発揮しています。大物アイドルグループの番組MCに起用されることは、オズワルドの知名度と安定感が買われている証と言えるでしょう。
さらに、不定期の特番ながらテレビ朝日『オズモグランキング』(2022~2023年放送)や、読売テレビ『メッセンジャー黒田とオズワルドのイマドキ普通やでニュース』(2023年放送)など、オズワルドの名を冠した番組にも登場しています。他局でも彼ら主体の企画が組まれるなど、テレビ各局から引っ張りだこの状況です。
劇場ライブにも精力的で、東京のみならず大阪の舞台にも頻繁に出演しています。実はオズワルドは東京吉本所属でありながら大阪のなんばグランド花月(NGK)などにも呼ばれる機会が多く、年間の3分の1は大阪で過ごしているとも言われています。東西の垣根を越えて活躍できるのは、老若男女問わず受け入れられる彼らの漫才スタイルだからこそでしょう。
そしてYouTubeでもファンとの交流を深めています。オズワルドは公式YouTubeチャンネル「オズワルドのおずWORLD」を運営しており、2023年時点で約13万人の登録者数を誇ります。チャンネルでは漫才の映像や、2人の日常を映した動画、ラジオのアーカイブ映像なども公開されており、テレビでは見られないオフショット的なやりとりが楽しめると人気です。特にM-1出場ネタの映像や舞台裏トークは再生回数も多く、ネット上での支持の高さがうかがえます。こうしたYouTubeでの発信によって新たなファン層を獲得し、SNSでも話題になることが増えています。
総じて、オズワルドはテレビ・ラジオ・ネットとあらゆる媒体で露出が増えており、その都度新しい魅力を見せています。漫才劇場で培った確かな話芸を武器にしつつ、バラエティ対応力やトーク力も発揮することで、お笑いファン以外の一般層からの認知・人気も着実に広がっていると言えるでしょう。
ファンの声や評判(SNSやネット上での評価)
オズワルドはその実力と人柄でファンから熱い支持を受けており、SNSやネット上でも常に話題に上る存在です。特にM-1グランプリ出場時には毎年Twitter上で名前がトレンド入りするほど大きな盛り上がりを見せます。実際、2021年のM-1決勝では1回目のネタ披露時に全出場組中最多の言及数を記録し、優勝した錦鯉と並んで大会を沸かせたことがデータ分析で明らかになっています。大会本番中も「オズワルド優勝あるか?」「安定感が凄い!」など応援ツイートが飛び交い、その人気ぶりが可視化されました。
ファンの声として多いのは、「独特の間と雰囲気にハマる」「聞けば聞くほどクセになる漫才」「まったりしてるのにしっかり笑いどころがあって凄い」といった、オズワルドの漫才スタイルを評価する意見です。また「そろそろM-1で優勝させてあげたい」「毎年安定して面白いからこそ惜しい」といった、タイトル奪取を願う声も年々強まっています。4年連続決勝という快挙を成し遂げながらあと一歩届かない彼らに対し、「無冠の帝王」から「王者」になる瞬間を見たいと期待するファンは多いようです。
SNS上で話題になったエピソードとして、伊藤俊介の妹で女優の伊藤沙莉さんによる応援ツイートが挙げられます。沙莉さんは兄である伊藤とコンビ・オズワルドの大ファンとして知られ、2021年M-1決勝の際には「よし!よしよしよしよし!!!がんばれ!がんばれ兄ちゃん!!!」と本気のエールをリアルタイムで送りました。その結果(準優勝)を受けて「本当にかっこよかった。自慢で、誇りだよ...君らは面白かった!妹馬鹿だろうが関係ない!」とツイートし、「面白かった」「誇りだよ」と兄を称賛しています。この投稿は大きな反響を呼び、「妹さんの愛が伝わる」「家族からも愛されるオズワルド最高」といったコメントが殺到しました。沙莉さんのように著名人にも熱烈なファンがいることは、オズワルドの人柄と漫才が広く支持されている証でしょう。
ファンは漫才だけでなく、前述のようなオズワルドの仲良しエピソードにも敏感に反応します。伊藤が畠中にSNSでちょっかいを出した件では、「仲良いからこそのやり取り」「微笑ましすぎる」といった声が多く上がり、2人の関係性を推すファンも少なくありません。「#オズワルド尊い」「#オズワルド仲良し」などのハッシュタグがつけられることもあり、コンビ愛の強さ込みで推しているファンも多いようです。
また、畠中悠の熱愛報道が出た際にはネット上で大きな話題となりました。2023年末に畠中とタレントの井上咲楽さんの交際が報じられると、SNSでは「とてもお似合い」「推せるカップル爆誕」「畠中さん幸せになって!」といった祝福ムード一色で、多くのファンが素直に喜びを表明しました。一方で畠中の彼女報道に関連して、伊藤の方も先に交際を公表していた蛙亭イワクラさんとのカップルで「芸人同士仲良しコンビがそれぞれ幸せそうで微笑ましい」といった声も聞かれます。私生活の面でも好意的に受け止められるのは、ひとえにオズワルドの人柄やコンビのイメージが良いからこそでしょう。
もっとも人気者ゆえに批判的な意見や議論が巻き起こることもあります。例えば2022年のM-1敗者復活戦では、知名度の高いオズワルドが視聴者投票で勝ち上がったことに対し「実力より知名度が影響したのでは」という声が一部で上がり、敗者復活の投票制度について議論が交わされる場面もありました。伊藤自身も決勝戦後にSNSで心ない中傷DMが多数届いたことを明かし苦言を呈したことがあります。しかし、そうした批判に対しても真摯に向き合いながら、更なる笑いで結果を出して払拭していこうとする姿勢に「常人なら心折れるところをすごい」「負けずに頑張って」と逆に応援の声が強まるという現象も起きています。総じてネット上での評判は非常に高く、「実力も人柄も兼ね備えた好感度コンビ」というのがオズワルドに対する世間の評価と言えるでしょう。
今後の展望(これからの活躍の可能性と目標)
数々の賞レースで実績を残し、メディア露出も増えているオズワルドですが、本人たちは現状に満足することなく更なる高みを目指す意欲を示しています。その最たる目標が、やはり「M-1グランプリでの優勝」です。畠中悠は「優勝するまでは永遠に目標」と語っており、結成当初から追い続けているM-1制覇への思いは今も変わりません。4度の決勝進出で培った経験を糧に、「三度目の正直」ならぬ「五度目、六度目の正直」で悲願を達成する日をファンも心待ちにしています。
もっとも、オズワルドの展望はM-1優勝だけに留まりません。今後について畠中は「テレビに対する憧れはあまりない。毎年単独ライブを開催して、一生面白いネタを作り続けることが野望」と語っています。純粋に漫才師として生涯面白い作品を生み出し続けたいという職人気質な姿勢が伺えます。一方、伊藤は「漫才はもちろん、テレビに出まくりたい。全部やりたい」と語っており、お笑いに軸足を置きつつもテレビや他のメディアでも幅広く活躍したい意欲を見せています。このように方向性の違いはありつつも、畠中・伊藤それぞれの強みを活かしてコンビとしてできることの幅をさらに広げていこうという点では一致しているようです。
実際、2024年3月には長年出演し続けたヨシモト∞ホール(東京の劇場)を「卒業」し、新たなステージへ踏み出しています。劇場中心の活動から卒業公演を経て、今後は全国区のテレビや大舞台、公演活動に重点を置いていく節目とも捉えられます。今後は培った知名度と経験を活かし、さらなるレギュラー番組獲得や冠番組の全国放送化、CMやドラマ出演など活躍のフィールドが一段と広がっていく可能性があります。
また、コンビとしてだけでなく個人での活動の幅も広げるでしょう。伊藤俊介はトーク力を買われてピンでバラエティ番組に呼ばれたり、俳優の妹・沙莉さんとの兄妹トーク企画なども注目されています。畠中悠も趣味の古着や音楽の知識を活かした仕事や執筆活動など、新境地を開拓するかもしれません。さらには、2人ともクリエイティブな才能があるだけに、漫才台本の提供やイベントプロデュースなど裏方的な挑戦をする可能性もありえます。
ファンとしては、まずはオズワルドの新作漫才をこれからも見続けられることが何よりの楽しみです。毎年更新される単独ライブのネタや、YouTubeで発表されるコント企画など、新しい笑いを届けてくれることに期待が集まります。そして何と言っても、次こそはM-1グランプリの舞台で満面の笑みを浮かべる二人の姿を見たいというのが共通の願いではないでしょうか。「お笑い第7世代」や「東京漫才」の代表格として台頭したオズワルドが、これからどんな伝説を作っていくのか目が離せません。今後も漫才師として更なる高みを目指しつつ、お茶の間に笑いと癒しを届けてくれることでしょう。その確かな実力と仲の良さを武器に、オズワルドはこれからもお笑い界で唯一無二の存在感を放ち続けていくに違いありません。