オダウエダ特集:THE W・M-1でも注目の女性芸人コンビの魅力・経歴まとめ

3/13/2025
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オダウエダとは?

Notion Image (File via Proxy)

オダウエダは、吉本興業所属の女性お笑い芸人コンビです。2014年に大阪NSC36期生の小田結希(おだ ゆうき)と植田紫帆(うえだ しほ)の2人で結成されました。コンビ名はそれぞれの苗字を組み合わせたもので、結成当初は「アビキョーカン」というコンビ名で活動していた時期もあります。オダウエダは2021年開催の第5回「女芸人No.1決定戦 THE W」にて優勝し、一躍脚光を浴びた実力派です。

コンビ結成の経緯: 二人の出会いはNSC在学中の「相方探しの会」というイベントでした。まるで大規模な合コンのようなその場で、植田に最初に声をかけたのが小田だったそうです。意気投合した二人はコンビを組むことにしましたが、当初からボケとツッコミの役割は明確に決めていなかったと言います。最初に挑戦したネタ(アイスクリーム屋のコント)では小田がツッコミ、植田がボケを担当してみたものの、練習中に小田が突然座り込んで「ウチ、ツッコミできひんねん!!(私、ツッコミができないの!!)」と泣き出してしまったというエピソードが残っています。この出来事をきっかけに、オダウエダは伝統的なボケ・ツッコミの役割分担を設けずにネタを作る独自のスタイルを築きました。

メンバープロフィール: 小田結希(写真左)は1995年6月26日生まれ、愛媛県西条市出身です。身長170cmで細身の体型を持ち、趣味はお酒を飲むことや釣りなどアウトドア系。特技はなんと「おならを自由自在に操ること」で、バラエティ番組でこの特技を披露し優勝した経験もあるほどです。主にボケ担当(時にツッコミも担当)で、舞台ではバイオハザードやマーベル作品を彷彿とさせる黒い衣装を着用するのがトレードマークです。一方、植田紫帆(写真右)は1991年7月1日生まれ、大阪府大阪市出身。身長160cmと小柄ながら体重は100kg超とふくよかな体型で、その見た目から繰り出すパワフルなツッコミが持ち味です(基本はツッコミ担当ですが状況に応じてボケに回ることもあります)。趣味は漫画・映画鑑賞やゲーム、ボードゲーム、建築物を見ること、そしてビールを飲むことと多彩です。意外にもインドア派な一面を持ち、学生時代はカトリック系の女子校に通い大阪芸術大学を卒業するなどインテリ志向も伺えます。そんな二人のギャップも含め、オダウエダは他に類を見ないコンビと言えるでしょう。

代表的なネタの特徴: オダウエダのネタは主にコント(寸劇)で、不条理でシュールな世界観が特徴です。自作の小道具を多用した独創的な設定のコントが多く、観る者を「立ち入り禁止の不条理空間」へ引き込むスタイルとも評されます。例えばTHE W 2021決勝の最終決戦で披露した「カニのコント」は、小田の大好物であるカニへの偏愛を題材にしたもので、その奇想天外な展開に観客は圧倒されました。舞台に登場すると植田が大声で「オダウエダですー!コント、『○○○』!」とタイトルコールを行ってからネタが始まるのがお約束で、これもまた独特のインパクトを与えています。二人は漫才形式のネタも演じることがありますが、先述の通り明確なボケ・ツッコミ役がないため、会話劇でも型破りな掛け合いを展開するのが魅力です。こうした異色のネタ作風により、「ついてこられるか?怒涛の不条理コント」というキャッチフレーズがつくほど唯一無二の存在感を放っています。


オダウエダの魅力

他の芸人との違い: オダウエダ最大の魅力は、その類まれな不条理コントセンスと型破りなコンビスタイルにあります。他の多くの芸人コンビが明確なボケ・ツッコミの役割分担や王道の笑いのパターンを持つ中、オダウエダは二人ともボケでありツッコミでもあるという柔軟な掛け合いを見せます。小田が放つ予測不能なボケ(時に奇声や奇行も交えたシュールな動き)に対し、植田が時折見せる冷静なツッコミや思い切りの良いリアクションで応じることで、従来のフォーマットに収まらない笑いを生み出しているのです。また、女性芸人コンビでここまでシュール路線を追求する例は珍しく、見た目の対照的な二人(長身細身の小田と小柄ぽっちゃりの植田)のコンビネーションから生まれる独特の空気感も唯一無二と言えます。こうした点で、同世代の他の女性芸人(例:3時のヒロインやAマッソなど)とも一線を画し、オダウエダならではのポジションを築いています。

影響を受けた芸人やジャンル: 独創的な笑いの背景には、二人がそれぞれ影響を受けたお笑いがあります。小田結希は野性爆弾や佐久間一行といった個性的で発想力豊かな芸人に刺激を受けており、自分の「好きなこと」をネタに盛り込むスタイルにその影響が表れています。一方、植田紫帆は学生時代に落語研究会に所属していた経歴を持ち、ラジオ好きでもあることからシュールな語り口の笑いや独特の間合いに影響が見られます。さらに彼女は金属バット、オズワルド、ニッポンの社長、虹の黄昏といった“お笑い通”好みの芸人たちを好きな芸人に挙げており、その影響もあってか自らのコントにもダークホース的な尖った笑いを追求しているようです。二人の趣味嗜好やバックボーンは異なりますが、それぞれが影響を受けたジャンルを融合させることで生まれる唯一無二のネタこそ、オダウエダの真骨頂でしょう。

ファンの間での評価: オダウエダはそのユニークさから熱心なファンを増やしています。特に2021年のTHE W優勝以降、「オダウエダのネタは中毒性がある」「他にはない世界観で引き込まれる」といった声が多く聞かれ、コアなお笑いファンから高く評価されています。優勝当初はあまりの作風の独特さにSNS上で賛否両論が巻き起こったものの、それ自体が彼女たちの笑いが従来の枠に収まらない破壊力を持っている証とも言えます。観客を選ぶシュールネタでありながら大会で結果を残したことについて、「ダークホース的存在が旋風を巻き起こした」「漫才大会M-1でも見てみたい」と期待するファンの声も上がっています。漫才日本一を決めるM-1グランプリへも果敢に挑戦しており、2023年大会では準々決勝まで進出する健闘を見せました。こうした姿勢にもファンは刺激を受け、「女性芸人コンビでもここまで戦える」という新たな風を感じさせています。総じて、オダウエダはお笑いファンの間で「今後さらにブレイクしそうな逸材」「唯一無二の芸風を持つコンビ」として注目度が増していると言えるでしょう。


オダウエダの経歴と主な活動

賞レースでの実績: オダウエダは結成以来、さまざまなお笑い大会に挑戦し着実に実績を積んできました。漫才日本一を競うM-1グランプリでは、2015年に初出場で3回戦進出を果たし、その後も2020年に2回戦進出、2021年に3回戦進出、2023年大会では準々決勝進出と年々成績を伸ばしています。また主戦場であるコントの大会キングオブコントでも、2019年から4年連続で準々決勝に進出しており、安定した実力を発揮しました。中でも大きな転機となったのが女性芸人No.1を決めるTHE Wへの挑戦です。2018年大会で準決勝進出、2020年大会で決勝進出と経験を積み、迎えた2021年大会で見事優勝を勝ち取り、第5代女王に輝きました。これはエントリー総数約700組の頂点に立った快挙であり、オダウエダの名前が全国に知れ渡るきっかけとなりました。さらに2021年にはAbemaTVのシモネタGP(下ネタ限定のネタ大会)でも優勝を収めており、コント師としてネタの幅の広さと実力を示しています。その他、2022年には「NHK新人お笑い大賞」で決勝進出、「ABCお笑いグランプリ」で最終予選進出を果たすなど、着実にキャリアを積んできました。こうした数々の賞レースでの健闘ぶりから、オダウエダはお笑い界でも屈指の実力派コンビとして評価されています。

テレビ出演: オダウエダはテレビでも活躍の場を広げています。2016年にはNHK BSプレミアムのお笑いドキュメント番組「笑けずり」シーズン2に出演し、準優勝という結果を残しました。その後も日本テレビ系のネタ番組やバラエティ番組に度々出演し、優勝後の2022年には優勝記念特番「オダウエダの成り上がり同窓会」が放送されるなど、テレビ露出が一気に増加しました。またNHK四国地方の情報番組『ギュッと!四国』に不定期出演したり、2024年からは青森朝日放送の情報番組で金曜リポーターを務めるなど、全国区のみならず地域密着の番組にも顔を出しています。さらにラジオ好きの植田の影響もあってか、ラジオ番組やポッドキャストにも進出しており、2022年にはオールナイトニッポン0(ZERO)のパーソナリティも担当しました。2024年には新たに冠ポッドキャスト番組がスタートするなど、メディアを問わず精力的に活動しています。

YouTubeなどその他の活動: オダウエダは公式YouTubeチャンネル「オダウエダ総合案内所」を開設し、ネット上でもファンとの交流を深めています。2020年の開設以降、自身たちのコント動画や企画動画を投稿し、2025年2月時点でチャンネル登録者数は7万人を超えるなど順調にファンベースを拡大しています。YouTubeではテレビでは見られないような実験的なネタや日常のゆるいトークも展開しており、オダウエダの素顔やコンビ仲の良さが垣間見えるコンテンツが人気です。また、ライブ活動も精力的で、定期的に単独ライブを開催したり、他の芸人のライブにゲスト出演することもあります。優勝後は仕事が激増したと語る二人ですが、その忙しさの中でもSNSやYouTubeを通じてファンとの距離を縮めようとする姿勢は好感が持てます。着実に活動の幅を広げる中で、彼女たちの動向はお笑いファンにとって見逃せないものとなっています。最近では小田がテレビ番組で美容整形について赤裸々に語ったことや、コンビでのトークライブで見せる独特の掛け合いが話題になるなど、ネタ以外の部分でも注目を集めています。


オダウエダの今後の展望

2021年にTHE W優勝という大きな勲章を手にしたオダウエダですが、彼女たちの挑戦はまだ始まったばかりです。今後の展望としてまず期待されるのは、念願のM-1グランプリ決勝進出です。既に準々決勝まで進出した実績があり、漫才においても独自の笑いを磨いてきたオダウエダが、将来的にM-1のファイナリスト、さらには女性コンビ初の王者に輝く可能性も十分考えられます。本人たちもインタビューで「漫才でも結果を残したい」という旨の発言をしており、引き続き挑戦を続けることでしょう。

また、コント師としてキングオブコントでの更なる飛躍も期待されています。準々決勝の壁を破り、決勝の大舞台でオダウエダの不条理コントを披露する姿を見たいという声はファンの間で根強くあります。二人のポテンシャルからすれば、キングオブコントでの決勝進出や優勝も決して夢物語ではありません。

テレビ・メディア展開においては、コンビでの冠番組やレギュラー番組を持つ可能性も十分でしょう。現在も地方局でリポーターを務めたり特番が組まれるなど活躍していますが、全国ネットのバラエティ番組で彼女たちの名前を見る機会が増えるかもしれません。植田のトーク力や小田の個性を活かした企画(例:趣味の釣りロケ企画や、小道具作りの才能を発揮する工作コーナーなど)が実現すれば、新たなファン層の獲得にもつながりそうです。さらにラジオ・ポッドキャスト方面では、そのトークセンスを活かして長寿番組のパーソナリティになることも期待できます。実際、二人とも「世界が滅びたあともラジオをやっていたい」と語るほどラジオ愛が強く、今後も音声メディアでの発信を続けていくでしょう。

プライベートでは小田が愛媛から上京してきた苦労人、植田が大阪出身で安定した学歴を持つという対照的な背景を持つ二人ですが、そのギャップも含めてドラマ性があります。今後はエッセイや書籍の出版、演技の分野への挑戦など、お笑い以外のフィールドで才能を発揮する可能性もあります。実家の介護施設を継ぐ話があった小田も母親の後押しで芸人の道を続けている経緯があり、芸人として成功すること自体が彼女の親孝行とも言えるでしょう。そうした背景をバネに、更なる目標に向かって突き進むオダウエダから目が離せません。

まとめ

独特な発想と掛け合いで笑いの新境地を切り拓くオダウエダは、まさに令和時代のお笑いシーンに現れた新風です。結成から数年で各種賞レースを勝ち抜き、「オダウエダ」という名前自体が一つのジャンルと言えるほど唯一無二の存在感を放っています。女性芸人コンビとして初めてTHE Wを制し、その勢いでM-1やキングオブコントといった大会にも挑み続ける姿は、多くの芸人やファンに刺激を与えています。奇想天外なネタから垣間見える二人の信頼関係や、お笑いに懸ける情熱もまた彼女たちの魅力です。これから先、テレビや舞台でますます活躍の場を広げ、私たちを驚かせてくれることでしょう。そんなオダウエダの今後の活躍に大いに期待しつつ、その紡ぎ出す笑いの世界を追いかけていきたいところです。笑いの最前線で輝きを増すオダウエダから、目が離せません。


参考サイト

  • オダウエダ プロフィール|吉本興業株式会社
  • オダウエダ - Wikipedia
  • 『THE W』優勝・オダウエダが語る!結成マル秘話からSNS賛否両論事件まで…ぶっちゃけ!徹底インタビュー | GetNavi web ゲットナビ
  • 女芸人No.1『THE W』5代目王者はオダウエダ 700組の頂点に
  • 女芸人No.1決定戦 THE W - Wikipedia
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    ネタフリ編集部

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