見取り図特集:芸風やネタ、現在の活躍と人気の理由に迫る

2/27/2025
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近年テレビで見ない日がないほど活躍中のお笑いコンビ「見取り図」。M-1グランプリ決勝進出常連の実力派漫才師であり、独特の“あたおか漫才”と呼ばれる芸風や名フレーズで多くのファンを魅了しています。この記事では、見取り図のメンバーのプロフィールコンビ結成の経緯・由来、そして芸風の特徴代表ネタ、さらにテレビ・ラジオ出演歴知られざるエピソード現在の活躍と今後の展望人気の理由まで、詳しく解説します(SEOキーワード: 見取り図 漫才、見取り図 ネタ、見取り図 メンバー、見取り図 略歴)。お笑いファンなら押さえておきたい見取り図の魅力を、たっぷりとご紹介します。

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見取り図のプロフィール(メンバー紹介・略歴)

  • 見取り図(みとりず)は、吉本興業所属の漫才コンビです。2007年5月結成で、大阪NSC29期生として出会いました。同期には金属バットやコマンダンテなどがいます。コンビ名「見取り図」はNSC在学中に日替わりで付けていたコンビ名が講師に「コロコロ名前を変えるな!」と怒られた際、たまたま名乗っていた名前がそのまま定着したものです。特に深い意味はありませんが、偶然から生まれたユニークな名前と言えます。また、コンビ結成のきっかけとして、盛山さんがリリーさんを六甲山の夜景ドライブに誘い、まるで告白のようにコンビ結成を口説いたという逸話もあります。そんなエピソードからも仲の良さが伺える見取り図は、以降地元・大阪の劇場を中心に下積みを重ね、2018年頃から各賞レースで頭角を現しました。
  • 盛山 晋太郎(もりやま しんたろう) – ツッコミ担当。1986年1月9日生まれ、大阪府堺市出身。身長180cm、体重100kg前後。長髪とがっしりした体格が特徴で、“巨漢長髪髭男”というキャッチコピーが付けられたこともあります。趣味はサッカーやドライブ、競馬、パチンコなど多彩で、特技は運転とフリースタイルラップ。実際、MCミトリズ名義でラップ曲をリリースした経験もあり、その腕前はNSCの特別講師を任されるほど折り紙付きです。学生時代から人前で漫才を披露する目立ちたがり屋で、高校の文化祭では出番欲しさに軽音部に一時入部してライブに出たエピソードもあります。お笑いに対する情熱は人一倍で、見取り図結成前は別のコンビで活動していた経歴も持ちます。見た目のワイルドさとは裏腹に繊細な性格で、SNSの誹謗中傷に落ち込むこともあるなどガラスのハートの持ち主とも言われています。一方で人懐っこく社交的な兄貴肌でもあり、後輩芸人から慕われる存在です。2025年1月、自身の誕生日に一般女性との結婚を発表し、大きな話題となりました。
  • リリーボケ担当。1984年6月2日生まれ、岡山県和気郡和気町出身。本名は清水 将企(しみず まさき)で、芸名の「リリー」はNSC在学中に風貌が俳優のリリー・フランキーさんに似ていたことから同期にそう呼ばれるようになり、そのまま芸名になったものです。身長177cm、体重64kg前後。趣味は料理・水泳・サッカー・美術館巡り・お酒と多才で、美術の教員免許を持つほど絵が上手い芸人としても知られています。2023年には自身が絵を手掛けた絵本でデビューも果たしました。見取り図の公式YouTubeチャンネル「見取り図ディスカバリーチャンネル」のマスコットキャラクターイラストもリリーさんの作品です。学生時代からとんねるずの木梨憲武さんの大ファンで、お笑いスタイルにも絵を描くことにも木梨さんの影響を受けています。上京後はその木梨憲武さんに住む家を選んでもらったり、食事を差し入れてもらったりと可愛がられており、「初めて木梨憲武にUberEatsされた男」と自らネタにするほどです。穏やかな物腰とミステリアスな雰囲気を持つ一方、豪快で度量の大きい一面もあり、大御所相手でも物怖じしない肝の据わったコミュニケーション力で可愛がられる存在です。女性関係が派手との噂もあり、本人も「さらば青春の光」の東ブクロさん並みだと暴露しています。同世代の芸人からの人気も高く、特にかまいたちの濱家隆一さんとは大阪時代からの大親友。お互いに「濱リリ」と呼び合い、不定期でツーマンライブを開催する仲です。濱家さんが新居の家具をプレゼントしたり、お年玉を札束で渡すほど溺愛しているエピソードはファンの間でも有名で、リリーさんが「やめてください」と初めてお年玉を値切ったというオチまで含め笑い話になっています。
  • 二人の出身地は大阪と岡山で異なりますが、NSCで知り合いコンビを組んでから約15年以上もの長い付き合いになります。同級生コンビではないものの、性格は対照的で喧嘩も少なく、「親友やん!」とお互いに言い合えるほど仲が良いコンビです。お互いの誕生日にはプレゼントを贈り合い、盛山さんの誕生日にはリリーさんが周囲を巻き込んでサプライズ祝福し、最終的に財布から現金1万円を手渡しでプレゼントするといった微笑ましいエピソードもあります。

    略歴ハイライト:2007年の結成以来、地道に劇場ライブで実力を磨き、2018年に初めてM-1グランプリ決勝進出を果たします。以降2019年、2020年と3年連続でM-1決勝に進出し一躍全国区の注目を集めました。2018年末にはABCテレビ『オールザッツ漫才』で優勝、2019年には第四回上方漫才協会大賞で大賞を受賞するなど受賞歴も輝かしいです。2021年頃に活動の拠点を大阪から東京へ本格的に移し、現在はテレビやラジオでもレギュラー番組を持つなど全国的な活躍を見せています。


    見取り図の芸風と特徴

    舞台で漫才を披露する見取り図(左:盛山晋太郎、右:リリー)。息の合った掛け合いと独特のワードセンスが持ち味。

    見取り図の芸風は正統派のしゃべくり漫才です。派手な動きや小道具に頼らず、二人のトークだけで笑いを生み出すスタイルが基本となっています。ネタ作りは二人で話し合いながら行い、台本は残さないため、その場限りでもう二度と同じ形ではできない即興要素の強い漫才も多いそうです。王道の設定の中でお互いの見た目をいじり合うような古典的笑いをベースにしつつ、伏線回収的な巧みな構成も織り交ぜるため、意外性のある展開で観客を驚かせることもあります。ツッコミの盛山さんが話の中で何か相談を始め、ボケのリリーさんが的外れなアドバイスを返す――そんな掛け合いで進んでいく漫才パターンが多く、絶妙な間合いのトークから繰り出されるやり取りがクセになると評判です。

    特に注目されるのが、盛山さんのツッコミワードセンスです。盛山さんは自身で生み出した略語や造語を多用する独特のツッコミスタイルを持ち、その代表格が「あたおか」というフレーズ。「あたおか」は「頭おかしい」の略語で、盛山さんがネタ中に放つ決め台詞としてお馴染みになりました。強烈だけれどどこか憎めないこの言葉は、見取り図の代名詞とも言える存在で、放送コードにギリギリ触れない絶妙なラインの笑いとして多くの視聴者にインパクトを残しました。このフレーズは一般の若者言葉としても浸透し、SNS上でも使われるなどブームとなったほどです。

    また、漫才の中でコント要素を取り入れることもあります。正統派のしゃべくり漫才を基本としながら、時折キャラクターになりきったりストーリー性のある展開(いわゆるコント漫才)を演じる柔軟さも持ち合わせています。後述する「南大阪のカスカップル」のように明確な設定を持ったネタでは、二人がキャラになりきって掛け合うコント仕立ての漫才を披露し、それが大きな笑いと評価を得ています。

    二人のキャラクターも漫才に色濃く反映されています。盛山さんは見た目のインパクトと豪快なキャラで畳み掛けるようにツッコみ、一方のリリーさんはクールでマイペースにボケを繰り出します。温度差のある二人の絡みが生む絶妙なズレが笑いにつながっており、まさにコンビの相性の良さが芸風の核になっています。盛山さんの豪快さとリリーさんの飄々としたボケが組み合わさる唯一無二の漫才は、「新世代の正統派」としてお笑いファンから高い評価を受けています。

    さらに、リリーさんはその観察眼と発想力にも定評があります。日常の些細な出来事や身の回りの違和感を鋭く拾い上げてボケに昇華するため、ネタには共感できるリアルさもあります。一見シュールなボケでもどこか共通の体験に基づいているため、「分かる!」と笑ってしまう巧みさがあります。この観察力は幼少期から培った絵画のセンスや、美術的な視点とも無関係ではないのかもしれません。

    総じて見取り図の漫才は、伝統的なしゃべくりの良さ現代的なセンスが融合したスタイルと言えます。息ピッタリの掛け合い、高度なトーク技術、そしてクセになるフレーズの数々で、漫才ファンから初心者まで幅広く楽しませる魅力を持っています。


    見取り図の代表的なネタ・持ちネタ

    見取り図はこれまで数多くのネタを披露してきましたが、その中でも特に人気の高い代表ネタや印象的な持ちネタをいくつか紹介します。彼らのネタはライブやテレビだけでなく、公式YouTubeチャンネル「見取り図ディスカバリーチャンネル」でも視聴可能で、ファンの間で語り草になっているものも多いです。

  • 「南大阪のカスカップル」 – 見取り図の代表的コント漫才の一つ。大阪の南地域にいそうな「底辺カップル」(いわゆるカスカップル)を二人が演じるネタで、派手なヤンキー風の彼女(リリー)と情けない彼氏(盛山)が繰り広げるやり取りが爆笑を誘います。このネタで2018年末の伝統あるお笑い番組『オールザッツ漫才』のネタバトルで見取り図は優勝を果たしました。さらに、このキャラクターは視聴者の反響も大きく、アパレルブランド「URBAN RESEARCH」とコラボしてCMにも起用されたほどの人気ぶりです。シュールでディープな大阪の空気感を切り取ったこのネタは、お笑いファンのみならず幅広い層に強烈な印象を残しました。
  • 「あたおか」ツッコミと派生フレーズ – 先述のとおり、「あたおか(頭おかしい)」は見取り図漫才を象徴するワードです。盛山さんがリリーさんの奇想天外なボケに対して放つこの一言は、その響きのインパクトから一気に笑いをかっさらいます。ネタ中では他にも「ずっ(ずっと)◯◯してるやん!」のように独特な略語ツッコミが飛び出すことがあり、これらはファンの間で「盛山語録」として楽しまれています。例えば、「KP(乾杯)しようや!」といったように日常でも使えそうな言葉遊びのセンスが光っており、ライブ会場では思わず真似してしまう観客もいるほどです。こうしたキャッチーなフレーズの数々がネタに散りばめられていることも、見取り図の漫才が「一度見たら癖になる」と言われる所以でしょう。
  • M-1グランプリの名勝負ネタ – 見取り図はM-1グランプリで3年連続決勝進出という実績を持ちますが、その舞台で披露したネタも語り草です。たとえば2018年決勝で演じたネタでは、居酒屋を舞台に盛山さん演じる店員がリリーさん演じる客の無茶ぶりに次々ツッコむ内容で、終盤に伏線を回収する構成が「完成度が高い!」と審査員からも評価されました(結果は惜しくも優勝を逃しましたが高順位に)。2019年には学校の先生と生徒のやり取りを題材に、2020年にはリリーさんが謎の外国人観光客に扮するネタを披露し、いずれも爆笑をさらっています。毎回異なる切り口のネタを投入しつつも「見取り図らしさ」は健在で、M-1をきっかけに彼らのネタを知ったというファンも多いようです。大会本番での臨場感あふれる漫才は、見取り図の実力を全国に見せつける格好の機会となりました。
  • その他の持ちネタ – 上記以外にも、「彼女がほしい」と彼女の作り方を相談する定番ネタや、夏の心霊スポットに行く漫才、「東京進出したら○○になる」といった時事ネタ風の漫才など、幅広いレパートリーがあります。見取り図のネタはどれも二人のキャラクターと関西ならではの笑いの空気感が詰まっており、同じネタでもその時々のアドリブで笑いどころが増えるため「何度でも新鮮に楽しめる」とファンから評判です。公式YouTubeでは過去のライブ映像やテレビ披露ネタも公開されているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

  • 見取り図のテレビ・メディア出演歴

    見取り図は漫才師として劇場や賞レースで実績を積む一方、テレビやラジオ、ネット配信など様々なメディアでも活躍の場を広げてきました。ここでは代表的な出演歴やレギュラー番組をまとめます。

  • 賞レース・お笑い番組: 2018年以降、M-1グランプリ決勝の常連となり、一躍全国区の知名度を得ました。M-1以外にも2019年のキングオブコントでは準決勝まで進出(コンビでコントにも挑戦できる実力を示しました)、若手時代から出演していた朝日放送の深夜番組『オールザッツ漫才』では2018年に優勝を飾っています。また、上方漫才協会大賞では2017年に文芸部門賞、2019年に大賞受賞と関西で権威ある賞も受賞しました。こうした受賞歴・出演歴は見取り図の実力と人気を裏付けています。
  • バラエティ番組: 東京進出後は数多くのバラエティ番組に引っ張りだこです。盛山さん個人の活躍が顕著で、日本テレビ系看板番組『ぐるナイ』のグルメコーナー「ゴチになります」では2023年シーズンのレギュラーメンバーに抜擢されました。大人気企画のレギュラーとなったことで毎週全国ネットに出演し、お茶の間の認知度が飛躍的に上昇しました。また、TBS系朝の情報バラエティ『ラヴィット!』には曜日レギュラーとして出演し、MCの麒麟・川島明さんからいじられる“愛されキャラ”として番組を盛り上げています。そのほか、『アメトーーク!』『ロンドンハーツ』『水曜日のダウンタウン』などお笑い系の人気番組にも多数出演。とりわけ『ロンドンハーツ』ではテレビ業界の女性スタッフが選ぶ「好きな芸人ランキング」で盛山さんが1位に選ばれるなど、共演者やスタッフからの評価も高いことが明らかになりました。
  • 冠番組・ローカル番組: コンビとしての初の冠番組となったのが、読売テレビで2021年から放送されている『見取り図の間取り図ミステリー』です。これは見取り図の二人がMCを務め、様々な家の間取り図からミステリーを解き明かすというユニークな深夜バラエティで、関西ローカルながら人気を博しています。また、朝日放送テレビでは深夜特番『見取り図の寄り道タクシー』といった企画ものにも挑戦し、地元関西での知名度を盤石なものにしました。東京進出後も、テレビ朝日系『見取り図じゃん』など不定期特番でコンビならではの企画番組を持つなど、着実に活動の幅を広げています。
  • ラジオ: 音声メディアでも才能を発揮しています。2022年10月からTBSラジオで自身初の冠ラジオ番組『スタンド・バイ・見取り図』をスタート。最初はPodcast配信として始まりましたが反響を呼び、2023年春からは地上波進出して毎週日曜23時に放送されるレギュラー番組となりました(番組愛称は「スタミト」)。フリートークではテレビでは聞けないディープな笑い話やプライベートトークを繰り広げ、「毎回神回!」と熱狂的ファンを生むほど人気です。また、2024年からはTOKYO FMの新番組『リリー・嶋佐のソプラノC』でリリーさんがニューヨーク・嶋佐和也さんとタッグを組みパーソナリティを務めるなど、ラジオでも新たな挑戦を始めています。過去にはニッポン放送『オールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティを単発で担当した経験もあり、トークスキルの高さには定評があります。
  • YouTube・SNS: 上記のように公式YouTubeチャンネル「見取り図ディスカバリーチャンネル」を開設しており、ネタ動画や企画動画を配信中です。テレビでは見られないような実験的コントやロケ企画に挑戦しており、チャンネル登録者も順調に増加しています。リリーさん作画の可愛らしいキャラクター「とりさん(仮)」が案内役を務めるなど遊び心あふれるチャンネルで、ファンとの新たな接点になっています。また、盛山さん・リリーさん各個人のSNSも人気で、盛山さんのTwitter(現X)ではバズるツイートが度々話題になります。例えば自身と同郷のラッパーR-指定さん(Creepy Nuts)に顔が似ていることをネタにした投稿が拡散されたり、リリーさんのInstagramでは趣味の料理やアート作品が披露されたりと、それぞれ個性を発信しています。SNS上での積極的な発信も手伝って、全国にファン層を広げていると言えるでしょう。

  • 見取り図のエピソード・裏話

    数々の活躍の裏には、見取り図の人柄や交友関係が垣間見えるエピソードもたくさんあります。他の芸人との交流や意外な素顔がわかる裏話は、ファンにとって興味深いポイントでしょう。ここでは見取り図にまつわる主なエピソードをいくつかご紹介します。

  • 六甲山ドライブでコンビ結成!? – 前述のように、盛山さんがNSC同期だったリリーさんを六甲山へドライブに誘い、きれいな夜景を前に「俺とコンビ組もうや」と熱烈アプローチしたという伝説的な結成秘話があります。まるでプロポーズのようだと当人達も振り返るこのエピソードは、芸人仲間から「キモいぐらい仲良し」とイジられることも。実際にリリーさんは当時別のコンビを組んでいましたが、盛山さんの熱意に打たれて見取り図結成に至ったそうで、これを聞いた千鳥・大悟さんから「男に口説かれて相方になったんか!」と笑われたという裏話もあります。(※コンビ名の候補には他にもふざけた名前が色々あったそうで、もしタイミングがズレていたら「リアル乳首ファイターズ」になっていた可能性もあったとか…これもまた笑い話です。)
  • 先輩芸人に可愛がられるリリー – リリーさんは人懐っこく大物芸人にも物怖じしない性格から、多くの先輩に可愛がられています。中でもとんねるずの木梨憲武さんとの交流は有名です。上京後間もない頃、リリーさんが新型コロナに感染して自宅療養していた際、近所に住む木梨さんが突然家まで手料理の差し入れを持ってきてくれたそうです。「木梨憲武にUber Eatsされた男」と自らネタにできるあたりリリーさんらしいですが、木梨さんとはその後も一緒にゴルフに行く仲になり、公私ともに目をかけられているようです。さらに、吉本の大先輩である中田カウス師匠に臆せず「今までの女性経験人数は何人ですか?」と直球質問を投げかけたという武勇伝も。普通なら萎縮してしまいそうな大御所相手にも踏み込んで笑いに変える度胸に、周囲もヒヤヒヤしながら大笑いしたとか。リリーさんの大物にハマる不思議な魅力が窺えるエピソードです。
  • 濱家さんとの濃すぎる友情 – かまいたち・濱家隆一さんとの仲の良さも語り草です。リリーさんと濱家さんは大阪時代から週5で一緒に飲むほどの間柄で、濱家さんが東京進出する際もリリーさんが何かと面倒を見たそうです。その恩返し(?)か、濱家さんはリリーさんを溺愛しており、前述の通り新居の家具をプレゼントしたりお年玉を札束で渡すなど常軌を逸した可愛がりぶり。さすがにリリーさんも「いや、やめてください…」と恐縮したというオチまで含め、仲良しエピソードとしてファンに知られています。また二人で「濱リリ」というユニットライブを開催したり、互いのYouTubeチャンネルに出演し合ったりと、公私にわたり強い絆で結ばれています。リリーさん曰く「濱家は彼女みたいなもんですよ。別れられへん彼女」と冗談めかして語るほどで、まさに戦友であり親友の関係なのでしょう。
  • 盛山の人脈と優しさ – 盛山さんもまた交友関係が広く、いろんな芸人と仲が良いことで知られます。幼稚園の頃からの幼なじみに金属バット(大阪の同世代漫才師)の小林さんがいたり、小中学校の同級生に同じく金属バットの友保さんがいたりと、生粋の大阪っ子で狭い世界の繋がりがあるようです。さらに霜降り明星のせいやさんとはかつてルームシェアしていた仲で、せいやさんが結婚する際には婚姻届の証人サインを盛山さんにお願いしたという心温まるエピソードもあります。後輩想いで面倒見の良い盛山さんらしい逸話です。また、盛山さんは楽屋などで常に誰かとおしゃべりしているムードメーカーでもあります。あまりに誰彼構わずフランクに接するので、後輩のオズワルドから「盛山さんはまるでこち亀の両さん」と例えられたほど。初対面のスタッフにも気さくに話しかけ、その場を和ませる人柄の良さが業界内で評判です。その甲斐あってか前述のように「女性スタッフ人気No.1芸人」に選ばれるなど、人たらしエピソードにも事欠きません。
  • 意外な繊細さ?盛山のギャップ – 豪放磊落な盛山さんですが、実は繊細で心配性な一面も度々エピソードとして語られます。例えばSNSでエゴサーチをして自分への批判的なリプライを見つけては落ち込んでしまったり、テレビ番組の衣装でズボンのチャックが開いていたかもしれないと本気で気に病んだり、といった“ガラスのハート”ぶりが暴露されています。盛山さん自身も自らのメンタルの弱さをネタにしており、公式ブログで「繊細さんエピソード」を綴ったことも。そんなギャップも含めて愛嬌たっぷりで、ニューヨーク(芸人コンビ)の屋敷さん・嶋佐さんからは「盛山はデカい犬みたいなもんですわ。見た目イカツいけどめっちゃ懐いてくる」と評されています。強面だけど可愛い、そんな盛山さんの人柄もファンから愛される理由でしょう。
  • その他の裏話: そのほか、小ネタ的なエピソードも枚挙に暇がありません。リリーさんは飲みの席で初対面の人にもさらっと「タメ口」で話し出し場を和ませる達人で、「初対面なのに何者だこの人!」と驚かれることもあるとか。盛山さんは無類のギャンブル好きで、仕事の合間に競馬場に直行し大勝負を挑む豪快さがありつつ、「負けたらめっちゃ落ち込む」単純明快な性格だとリリーさんに暴露されています。また、見取り図はコンビ仲が良い反面、お互いのプライベートには干渉しすぎないルールがあるそうで、旅行なども基本一緒には行かないのだとか(「毎日顔合わせてるから休みの日くらい別行動したいんですわ」と盛山さん)。こういった程よい距離感も長年円満にコンビを続ける秘訣なのかもしれません。

  • 見取り図の現在と今後の展望

    テレビ・ラジオに引っ張りだこの見取り図は、まさに中堅の主力コンビとしてお笑い界に定着しつつあります。東京進出から数年を経て、関西のみならず全国区で認知度と人気を獲得しました。では、そんな見取り図の現在の活動と今後の展望についてまとめます。

    現在の活躍: 2020年代前半は見取り図にとって飛躍の時期でした。M-1での健闘を経て、現在はテレビのレギュラー番組を複数抱える売れっ子となっています。盛山さんはゴチやラヴィットなど全国ネットのレギュラーを持ち、一週間で見取り図を見ない日はないほどメディア露出が増えました。リリーさんもラジオやネット番組で個性を発揮し、新境地を開拓しています。また、漫才師として劇場ライブへの出演も継続しており、2024年にはルミネtheよしもとでの単独ライブを成功させました。大阪・なんばグランド花月での凱旋公演も満員御礼となるなど、ライブでも根強い人気を示しています。さらに、リリーさんの絵本作家デビューや盛山さんのエッセイ本出版(※盛山さんは自身の経験や趣味を綴ったエッセイ本を2024年に上梓)など、お笑い以外の分野にも活動の場を広げています。2025年にはコンビ結成20周年を2年後に控え、記念ライブやイベントの企画も進行中との噂もあります。

    今後の展望・目標: 見取り図の二人は折に触れて「天下を獲りたい」と野心的な発言もしています。関西から東京へ舞台を移し成功する例は簡単ではないと言われますが、彼らはその壁を着実に乗り越えており、「次は自分たちがトップを狙う番だ」という気概が感じられます。具体的な目標として、冠番組を全国ネットで持つことが挙げられるでしょう。深夜枠やローカルでは好評だった見取り図の冠企画を、いずれゴールデンタイムに昇格させる可能性も十分あります。また、漫才師としてもう一度賞レースのタイトル獲得にも意欲を見せています。M-1グランプリは結成15年を越えたため出場資格はなくなりましたが、現在制限のない大会(THE MANZAIや新設の賞レース)への挑戦や、あるいはキングオブコント再挑戦もあり得るかもしれません。実際、近年はコントライブにも取り組み始めており、「賞レースにもう一度チャレンジしてタイトルを獲りたい」とインタビューで語っています。

    また、将来的には役者や脚本などお笑い以外のジャンルへの進出も視野に入れているとのことです。盛山さんは持ち前の存在感からドラマや映画への出演オファーが増えており、2024年には連ドラで役者デビューも果たしました。リリーさんもクリエイティブな才能を活かし、テレビ番組の企画や演出に興味を示しているようです。「お笑い芸人」の枠に留まらず、マルチタレント的な活躍も期待されています。

    そして何より、見取り図の真骨頂である漫才を極め続けることが最大の展望でしょう。劇場公演では常に新ネタを下ろし、笑いに対して貪欲な姿勢を崩さない二人だけに、ファンとしてはこれからも進化し続ける漫才を届けてくれると信じています。「いずれは伝説の漫才師と呼ばれる存在になりたい」と盛山さんが語れば、リリーさんも「ずっとコンビで漫才やっていたいですね」と微笑む──そんな将来像が目に浮かぶようです。

    今後のお笑い界で見取り図が占めるポジションはますます大きくなることでしょう。中堅の域に入り円熟味を増しつつも、常に新鮮な笑いを追求する姿勢で、次なるステージへと駆け上がっていくに違いありません。


    見取り図のファンの反応と人気の理由

    最後に、見取り図がなぜこれほど多くの人に支持されているのか、ファンや視聴者の反応を交えながら考察します。

    絶妙なコンビバランスと掛け合いの妙

    見取り図の漫才を見た多くの人が口にするのは「二人の掛け合いがとにかく面白い」という点です。盛山さんとリリーさんのキャラクターの対比がはっきりしており、ボケとツッコミの温度差から生まれる笑いが癖になるという声が多く聞かれます。「リリーのボケで笑って盛山のツッコミでもう一度笑う。笑いの二段構えがすごい!」と評価するファンもおり、その漫才の完成度には定評があります。また、アドリブ感溢れるやり取りにも「ライブ感があって何度でも楽しめる」との反応があり、漫才巧者でありながら常に新鮮さを感じさせる点が支持を集めています。

    親しみやすさと人柄の良さ

    「劇場番長」と呼ばれるほど劇場を愛し後輩に慕われる二人は、人当たりの良さも人気の理由です。ファン対応でも神対応が多く、SNS上では握手会や劇場出待ちでのエピソードがシェアされています。盛山さんが気さくにファンサービスしてくれた、リリーさんがファンの差し入れに丁寧にお礼を言ってくれた、といったエピソードが後を絶ちません。こうしたファン思いな姿勢が「応援したくなる!」とリピーターを増やす要因となっています。またテレビ番組でも見取り図の二人は他の出演者やスタッフへの気配りができるため、「共演者からの好感度が高い=雰囲気が良い放送になる」と評価され、結果的に視聴者からも愛されるという好循環を生んでいます。

    独特のワードセンスが生む中毒性

    見取り図の代名詞である「あたおか」をはじめ、盛山さんの生み出すフレーズの数々は一度聞くと思わず真似したくなる中毒性があります。視聴者の間でも「今日の見取り図のネタで◯◯って言ってたの使いたいw」とSNSで盛り上がることもしばしばです。実際、「あたおか」は2020年頃に若者言葉・ネットスラングとして定着し、流行語として取り上げられたこともありました。こうした言葉のセンスが、ネタ以外の場面(例えばバラエティのフリートークやラジオ)でも遺憾なく発揮されるため、「トークが面白い」「コメントが的確で笑える」とお茶の間の人気者になっています。ネタ番組だけでなく情報番組でコメント力を発揮できるのも、言葉選びの巧みさゆえでしょう。

    漫才愛と職人魂への共感

    漫才一筋に歩んできた二人のストイックさや漫才愛も、多くのお笑いファンから支持されています。結成から10年以上下積みを続け、無名時代が長かった見取り図だけに、「苦労人が報われて良かった」という共感票も少なくありません。実際、なかなかテレビに出られない時代も劇場出番を休まず研鑽を積んできた姿を知るファンは、彼らの活躍を我がことのように喜んでいます。「地道に頑張ってきた見取り図がM-1で脚光を浴びた時は涙が出た」と語るファンもいるほどです。さらに現在も慢心せず新ネタを作り続ける職人肌の姿勢に、「これからもずっと良い漫才を見せてくれそう」という信頼感が生まれています。ブレイク後も劇場出演や単独ライブを大切にしている点も、コアな漫才ファンから高評価を得ています。

    世代・地域を超えた支持の広がり

    見取り図の人気は関西だけでなく全国に広がり、若者からお年寄りまで幅広い世代に受け入れられています。関西出身の漫才師ではありますが、癖が強すぎず聞き取りやすい話し言葉や、普遍的なテーマを扱うネタが多いため、関東の視聴者にも違和感なく笑えるといいます。実際、東京進出後も順調に人気を拡大し、「関西色と全国区のバランスがちょうどいいコンビ」と評されています。また、女性人気が高いのも特徴で、先述のようにテレビ局の女性スタッフ人気No.1になった盛山さんはもちろん、リリーさんも「色気がある」「渋くてかっこいい」と密かな女性ファンが多いです。コンビでバランスよく男女問わず支持を獲得している点も、長期的な人気に繋がっている要因でしょう。

    このように、見取り図が支持される理由は一つではなく、多方面にわたります。漫才そのものの面白さは言うまでもなく、人柄の良さ、センス、努力、人間的な魅力…様々な要素が重なり合って現在の高い人気を築いています。ネット上の反応を見ても、「嫌いなところが見当たらない芸人」「老若男女安心して笑える」「これからのバラエティを背負って立つ存在」といった声が多数あり、その評価は非常にポジティブです。

    見取り図自身、「ファンの笑顔が何より励み」と語っており、今後もその期待に応えるべく全力で笑いを届けてくれることでしょう。着実にキャリアを積み重ね、“天下を取る”日もそう遠くないかもしれません。これからも見取り図から目が離せませんね。


    以上、見取り図の魅力を多角的に特集しました。プロフィールや略歴から芸風・ネタの特徴現在の活躍状況、そして人気の理由まで網羅してきましたが、お楽しみいただけましたでしょうか。唯一無二の存在感でお笑い界を盛り上げる見取り図。これからも私たちにたくさんの笑いを届けてくれることを期待しつつ、応援していきましょう。

    参考サイト

    お笑いコンビ・見取り図のアタオカ漫才はハマると抜け出せない!? | お笑い芸人ウォッチング

    芸人〖見取り図〗を知ろう!!同級生コンビじゃないけど実際の仲ってどうなの?

    見取り図のコンビ名の由来とは!? ”もりし”は何の略?? リリーの芸名は有名俳優からで本名は関係ナシ!?

    見取り図 プロフィール|吉本興業株式会社

    見取り図は東京でも天下を取れる!お笑い好きの目線で語る5つの理由 | CINEMAS+

    見取り図・盛山が結婚発表 相手は「内藤哲也似」ラジオでさらっと報告/芸能/デイリースポーツ online

    〖最新〗見取り図・りりー:学歴から見える、異色の経歴とその魅力まとめ | 遊人の部屋

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