【リンダカラー∞特集】カリスマが生み出す無限大の笑い – 新星トリオを徹底解説
リンダカラー∞(リンダカラーインフィニティ)は、ワタナベエンターテインメント所属の日本のお笑いトリオです。メンバーはカリスマキャラのDen(デン)、ツッコミ担当のたいこー、そして元“熱狂的ファン”から加入したりなぴっぴの3人(写真左から、りなぴっぴ・Den・たいこー)です。結成当初はDenとたいこーによるコンビ「リンダカラー」として活動していましたが、2017年に正式結成し、2022年5月にりなぴっぴが加入して現在のトリオ「リンダカラー∞」となりました。グループ名の「∞」は“インフィニティ”と読み、その名の通り無限大の活躍を目指す意気込みが込められています。

プロフィールと結成のエピソード
リンダカラー∞のメンバーは全員平成生まれで、Den(本名:田晃世)、たいこー(本名:鈴木泰広)、りなぴっぴ(本名非公開)からなります。Denとたいこーの2人は神奈川県横須賀市出身で、小学校3年生からの幼なじみ同士。子供の頃から4人組で漫才を披露するなどお笑いに親しみ、小学生時代に「いつかコンビを組もう」と冗談交じりに約束していたそうです。その後、一度は別々の道を歩みましたが、Denの大学卒業のタイミングでたいこーが会社を退職して声をかけ、約束通りコンビ「リンダカラー」を結成しました。コンビ名は2人の名字から一字ずつ取り、鈴木の「鈴(リン)」と田中(田)の「田(ダ)」を合わせた「リンダ」に、“語感が良い”という理由で選んだ「カラー」を足して名付けられたものです。こうして2017年に正式にコンビとして活動を開始し、ワタナベコメディスクール24期生として腕を磨いていきます。
転機が訪れたのは2022年。当時からリンダカラーのライブに通い詰めていた女性ファンの「りなぴっぴ」が、Denに直接「リンダカラーに入れてください!」と直訴し、異例の形でグループに加入しました。りなぴっぴは山形県出身・1998年生まれで、Denとたいこーより5歳年下。元々Denの大ファンでライブ後の出待ちをするほど熱心だった彼女がメンバーとなったことで、大きな話題を集めました。こうしてリンダカラー∞(“∞”はインフィニティと読む)が誕生し、男女混成のトリオとして新たなスタートを切ったのです。
芸風とユニークな特徴
リンダカラー∞の芸風は、一言で言えば「カリスマと信者による漫才」です。その中心にいるのがDenで、舞台上では金髪サングラス姿の彼が自信満々の“カリスマ”キャラクターを演じます。一方、たいこーとりなぴっぴはDenを崇拝する信者ポジションに徹し、カリスマに振り回されながらハイテンションで応えるという独特の設定です。この「カリスマと信者」というトリオ構造自体がユニークで、漫才のフォーマットにとらわれない新鮮な笑いを生み出しています。
結成当初(コンビ時代)のリンダカラーは、主にコント漫才を持ち味としていました。Denが突拍子もない設定を投げかけ、たいこーが勢い良くツッコむというスタイルで、シュールさとテンポの良さが持ち味でした。しかしトリオになってからは路線を一新し、Denのカリスマキャラを前面に押し出した「カリスマ漫才」に挑戦しています。登場時にはイタリア人DJ・Dankoの楽曲『Pump It Up』を流し、まるでカリスマ登場のテーマ曲のように演出するなど、音楽やパフォーマンスも巧みに取り入れて観客を惹きつけます。「カッコ良すぎて逆に笑える」瞬間を作り出すことが彼らの理想形であり、実際にDenが放つ決めゼリフや堂々とした仕草が“カッコいいのに面白い”と評判です。
例えばDenはネタ中に「運命なんて相手にすんな!」(=運命なんて気にするな)といった“カリスマ名言”を披露することがあります。一見キザで格好つけたセリフですが、状況にそぐわない大仰さが笑いを誘うのです。たいこーはそんなDenに的確にツッコミを入れつつも、どこか崇拝者らしく乗っかっていく絶妙なバランス感を発揮します。りなぴっぴも天然な発言やリアクションで場をかき回し、三者三様の個性がぶつかり合う化学反応がリンダカラー∞の芸風の魅力と言えるでしょう。
代表的なネタ・ギャグ紹介
リンダカラー∞の代表的なネタといえば、やはり「カリスマ漫才」シリーズです。トリオ改編後に磨き上げたこのネタは、2023年大みそか放送の『ぐるナイ おもしろ荘 今年も若手にチャンスを!!』で披露され、大きなインパクトを残しました。Den扮するカリスマが「今から革命を起こす」と宣言し、たいこーとりなぴっぴが「さすがDen様!」と崇めつつボケとツッコミを展開していくスタイルは、深夜にもかかわらず視聴者の笑いを誘いました。常識破りのカリスマキャラ漫才に審査ゲストの有吉弘行や出川哲朗らも爆笑し、「クセになる」と評したほどです(※番組内での反応)。
このおもしろ荘で披露したネタ動画は日本テレビ公式YouTubeなどでも公開され、130万回以上再生されるヒットコンテンツとなっています(2024年1月時点)。また、このネタで準優勝に輝いたことで、一気に全国の注目を集めました。以降もリンダカラー∞は同様の路線で「カリスマ漫才」を進化させており、「俺が世界を変える!」「ついて来い!」といったDenのキメ台詞やド派手な自己紹介芸はファンの間でおなじみのギャグになっています。観客も思わず彼らの世界観に引き込まれ、笑いと盛り上がりが一体となる舞台を作り上げているのが特徴です。
なお、コンビ時代の代表ネタとしては、シュールな設定コント「ムダにハイテンションな英会話教室」や、たいこーの坊主頭をいじった漫才「坊主の悲哀」などが挙げられます(ライブで披露)。これらは現在の路線とは異なりますが、型破りな発想という点で通じるものがあり、トリオになってからのネタ作りにも活かされていると言えるでしょう。Denがネタ作り担当ということもあり、彼らのネタには一貫して独特の世界観と中毒性のあるフレーズが散りばめられています。
これまでの活動と主な出演履歴
リンダカラー∞(結成前のリンダカラー時代を含む)は、結成当初から積極的に賞レースやメディアに挑戦してきました。M-1グランプリには2017年から毎年出場し、2019年大会ではコンビ「リンダカラー」として準々決勝(ベスト○○)進出を果たしています。2021年にも3回戦まで進む健闘を見せ、着実に力を付けてきました。また、自社の若手お笑いコンテスト「ワタナベお笑いNo.1決定戦2020」では決勝進出を果たし、当時から事務所内でも注目株のコンビでした。
トリオ転向後の最大のブレイクポイントとなったのが、先述の『ぐるナイ おもしろ荘2024』への出演です。1139組のオーディションから勝ち抜いた12組の中に選出され、本番では見事準優勝に輝きました。この結果をきっかけにテレビ出演が一気に増え、Denも「3人になってから明らかに仕事が増えた」と語っています。以降のテレビ露出としては、フジテレビ系ネタ番組『ウケメン』や『ネタパレ』への出演、日本テレビ系『24時間テレビ』内のコーナー出演など、バラエティ番組でネタを披露する機会が急増しました。2024年4月からはテレビ東京系の子供向け番組『おはスタ』に月曜レギュラーとして出演し、朝の顔として子供たちにも笑いを届けています。
テレビ以外でも、ライブや配信で精力的に活動中です。所属事務所の定期ライブ「WEL NEXT」や各種お笑いイベントに出演し、生の舞台でもファンを魅了しています。さらに公式YouTubeチャンネル「リンダカラー∞ official」を2020年に開設し、ネタ動画や短尺コントを配信しています。チャンネル登録者は約2.8万人に達し、総再生回数は3,300万回超えと人気コンテンツとなっています。特にショート動画やTikTokではDenのカリスマ名言シリーズがバズるなど、SNS世代からの支持も獲得しています(TikTok公式アカウントでも精力的に発信中)。このようにテレビ・舞台・SNSの各方面で幅広い活躍を見せ、着実にファン層を拡大しているのがリンダカラー∞の現在地です。
話題になったエピソード・逸話
リンダカラー∞には、お笑いファンの間で語り草になっているエピソードがいくつか存在します。中でも特筆すべきは、前述したりなぴっぴの加入エピソードでしょう。熱烈な一ファンだった女性がそのままグループのメンバーになってしまうという異例の展開は、「漫画のようだ」「新時代のお笑いグループだ」と大きな話題に。りなぴっぴ加入の経緯についてDenは「ライブ後の出待ちでいつも情熱を伝えてくれて、“私も入りたい!”の一言で即戦力として迎え入れた逸材」と語っています。実際、加入当初は緊張でガチガチだったりなぴっぴも、回を重ねるごとに舞台を楽しめるようになり、その才能を開花させているそうです。ファンがメンバーへ“昇格”するという前代未聞の出来事がリンダカラー∞の誕生秘話であり、今でもバラエティ番組やインタビューで度々取り上げられる鉄板ネタになっています。
もう一つの話題は、おもしろ荘出演後の反響です。番組で爪痕を残した彼らには多くのオファーが舞い込み、共演した先輩芸人からの評価も急上昇しました。収録で共演した有吉弘行から「面白いヤツが出てきた」とラジオで名前を挙げられたり、ナインティナイン岡村隆史から「久々に衝撃を受けたトリオ」と太鼓判を押されたとの逸話も伝わっています(※放送やSNSでの発言より)。Den自身もおもしろ荘後のインタビューで、「テレビで活躍する大御所の凄さを肌で感じた。逆に“結構やるじゃん!”と思わせてもらえた」と語り、カリスマキャラながら先輩芸人へのリスペクトを覗かせた場面も印象的でした。こうしたエピソードから、彼らが一夜にして全国区の注目を浴びた様子がうかがえます。
また、りなぴっぴのソロ活動にも注目が集まっています。2024年10月には彼女の初となるソロデジタル写真集が発売され、美人芸人としての一面にもスポットが当たりました。雑誌グラビアにりなぴっぴだけが載ったことに対し、Denが「正直悔しいけど嬉しい」と本音を吐露する一幕も。このように、お笑い以外のフィールドでも話題を提供しつつある点はリンダカラー∞の特異性と言えます。もっとも、Den曰く「りなぴっぴはそのままでいい」とのことで、彼女の天然キャラと才能を大事に育てながらグループとして羽ばたいていきたい考えのようです。
今後の展望と期待
おもしろ荘準優勝や各種賞レースでの活躍を経て、リンダカラー∞は今「ネクストブレイク」筆頭株とも言われています。実際、女性誌『DIGVII』が主催する「ディグ・ニュー・アイコン・アワード2024」では、リンダカラー∞が「ディグニューパフォーマンス賞」を受賞しました。これは“今もっとも掘り起こしたい新アイコン”に贈られる賞で、彼らの個性的な芸風と将来性が評価された形です。お笑い業界からの期待も高まる中、本人たちも野心を隠しません。Denは「日本だけでなく世界を視野に入れて可能性を広げたい」と語っており、実際に海外のオーディション番組で日本芸人が活躍しているのを見て「全然夢じゃない。世界のカリスマになりたい」と目を輝かせます。カリスマを名乗る以上、「職業:カリスマと言える存在になるまで極めたい」という宣言には、お笑いファンならずとも胸が熱くなるでしょう。
一方、りなぴっぴは「ハンバーガーとドーナツが好きだからアメリカに行きたいです!」とマイペースに夢を語り、たいこーは「どうなっていくのか正直わからない」と苦笑い。三者三様の回答ながら、Denは「これだけクセの強い個性が集まって世界を目指すのは素晴らしい」と締めくくり、改めてリンダカラー∞として世界進出も視野に入れていることを強調しました。まずは国内で確固たる地位を築くべく、M-1グランプリやキングオブコントへのさらなるチャレンジも期待されます。また、その唯一無二のキャラクター漫才を活かしてテレビやラジオでの冠番組獲得も夢ではありません。実際に深夜番組でのMC起用やネット番組での企画参加が増えており、「次に天下を獲るのはリンダカラー∞か?」といった期待の声も上がっています。
無限大(∞)の可能性を秘めたリンダカラー∞。カリスマ・Denを中心に放たれる唯一無二の笑いは、これからさらに多くのファンを巻き込みながら進化していくことでしょう。お笑いファンとしては、彼らがどのように夢を実現し、国内外で活躍していくのか目が離せません。今後の展開にぜひ注目しつつ、まだ観たことのない方は彼らのYouTubeやライブで“無限大の笑い”を体感してみてはいかがでしょうか。