ラランド特集:結成から活躍まで、サーヤとニシダの魅力に迫る

2/27/2025
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令和世代を代表する男女お笑いコンビラランドは、斬新な経歴と確かな実力でお笑い界に新風を吹き込んでいます。本特集では、ラランドの結成秘話やメンバー(サーヤ、ニシダ)のプロフィール、ネタの特徴、幅広い活動領域、ファンや業界からの評価、そして今後の展望までを詳しく紹介します。

経歴:結成の経緯とメンバーのプロフィール

結成の背景:

ラランドは2014年5月、上智大学のお笑いサークル「Sophia Comedy Society(SCS)」で結成されました。サークルで出会ったサーヤニシダはスペイン語学科の同級生で、当初サーヤは女子コンビを望んでいたものの他の女子メンバーが裏方に回ったため、同期のニシダとやや消極的にコンビを組むことになります。コンビ名「ラランド」の由来はフランスの天文学者ジェローム・ラランドが発見した恒星「ラランド21185」にちなむもので、中高時代に組んでいたコンビ名(アポロン)が星に由来していたサーヤの発案です。大学在学中から学生大会で賞を総なめにし、多くの芸能事務所から名刺を渡される注目株でしたが、大学卒業時にサーヤが一般企業に就職、ニシダが在学中だったこともあり、当面はフリー(アマチュア)のお笑いコンビとして活動する道を選びました。その後、2019年と2020年の「M-1グランプリ」で2年連続アマチュアながら準決勝進出を果たし、敗者復活戦でもプロに引けを取らない堂々とした漫才を披露して脚光を浴びます。2019年大会ではベストアマチュア賞も受賞し、唯一のアマ組として大きな話題を呼びました。その快進撃も追い風となりテレビ番組『ぐるナイ おもしろ荘』への出演や初単独ライブの即日ソールドアウトも達成。多数の事務所オファーがある中、2021年2月に個人事務所「株式会社レモンジャム」を設立し、社長をサーヤ、副社長を経験豊富なマネージャー(通称「マネたく」)、ニシダを社員とする独自体制を敷きました。この動きは「フリー芸人が自ら道を切り拓く新ルート」として注目を集め、同年3月には「大阪進出」を掲げて関西での活動強化も発表されています。

サーヤ(門倉早彩):

ラランドのボケ担当でありネタ作りの中心人物です。1995年12月13日生まれ、東京都八王子市出身の女性で、本名は門倉早彩(かどくら さあや)。上智大学卒業後、大手広告・PR会社に就職し平日はOL、週末は芸人という“二足のわらじ”生活を送っていました。学生時代からお笑い好きで、中学3年の文化祭で漫才を披露した経験がプロを志すきっかけとなったと語っています。両親との約束で大学進学を選びつつも、在学中に芸人として頭角を現し、卒業後も芸人を続けるため会社員との両立を決意した努力家です。鋭い観察眼と企画力を持ち、お笑いネタだけでなく自身たちをマーケティング的に「商品」として客観視するセンスも兼ね備えています。その視点は衣装やネタ内容の改善にも活かされ、コアな笑いに寄りすぎていたコンビを大衆向けにブラッシュアップする原動力となりました。2021年には前述のレモンジャム社の代表取締役社長に就任し、経営者としても手腕を発揮しています。さらに2022年からはゲスの極み乙女。の川谷絵音らと音楽ユニット「礼賛(らいさん)」を結成し、CLR名義でボーカルとしてメジャーデビューするなど活動の幅を広げています。サーヤは元子役という経歴も持ち演技力に定評があり、英語やスペイン語が堪能といった知的な一面も持ち合わせています。社長兼現役OL芸人という異色の肩書が示すように、常識にとらわれない新時代の芸人像を体現する存在です。

ニシダ(西田亘輝):

ラランドのツッコミ担当で、独特の存在感を放つ相方です。1994年7月24日生まれ、山口県宇部市出身(神奈川県鎌倉市育ち)の男性で、本名は西田亘輝(にしだ こうき)。大学ではサーヤと同級生でしたが、実は帰国子女で幼少期をスペイン・ドイツで過ごした経歴があり、170cm・111kgという恵まれた(?)体格も相まって初対面のサーヤに「学科にいる太った人」としてスカウトされた逸話があります。上智大学には一浪して入学したものの在学中に二度退学しており、最終学歴は高卒という異色の経歴の持ち主です(それでもサークルには通い続けコンビ活動を継続した行動力も)。そんなマイペースな学生生活からは想像できないほど、ニシダは博識な読書家として知られ、年間100冊以上を読む読書量と豊富な雑学ネタを芸に活かしています。お笑いに目覚めたきっかけは中学生の頃に見た南海キャンディーズ(男女コンビの先駆け)で、以後自らも芸人を志すようになりました。ツッコミ役ではありますが本人曰く「好きなことだけして生きていたい」性分で、その飄々としたキャラクターがネタ中にも垣間見えます。大学卒業を待たずにプロ芸人の道に進むことになりましたが、2021年にレモンジャム社の正社員(芸人兼スタッフ)となり、サーヤ社長の右腕的存在として裏方作業もこなしています。一方で自身の創作欲を活かし、小説投稿サイトに発表した処女作が話題になるなど文才も注目され、2023年には短編小説集『不器用で』を刊行して作家デビューを果たしました(2025年には第2作『ただ君に幸あらんことを』も発売)。役者志望でもあり、テレビドラマ出演時には「ニシダ・コウキ」名義を使うなど多才ぶりを発揮しています。ニシダの緩く不思議なキャラクターはサーヤの強烈なボケを受け止める器となりつつ、自身も時折マイペースなボケを繰り出すことで独特の“温度差”漫才を生み出しています。


ネタの特徴:多彩なキャラと軽快なテンポ

スタイル:

ラランドのネタは主に漫才で、コント要素を織り交ぜた独特の構成が特徴です。漫才の入りは二人のフリートークのように始まり、途中からショートコントの展開に移行していきます。サーヤが次々とコミカルなキャラクターに扮しながら軽快にボケまくり、ニシダが通る声で素早くテンポ良くツッコむスタイルは、ボケとツッコミの掛け合いの妙で観客を一気に笑いの世界に引き込みます。ボケの量が多く会話の間も絶妙なため、「二人の世界観にどんどん引き込まれる」と評される完成度の高い漫才を展開しています。ネタ作りは二人で行い、まず言いたいフレーズやキーワードを箇条書きにして台本代わりとし、それを基に話し合いながら構成を練る独自の方法です。紙の台本は起こさず、その場で動画撮影してネタを記憶していくというユニークなスタイルで、ライブ感を大切にしています。

得意な笑いのジャンル:

下ネタやブラックユーモアを織り交ぜたコント漫才が得意で、大衆ウケする明るい笑いから一歩踏み込んだ際どい笑いまで幅広くこなします。サーヤ自身、「ニシダが提案するネタはブラックか下ネタが多く、マス(大衆)向きじゃない」と感じることもあると語っていますが、そうした要素もサーヤのキャラクター演技によってマイルドに包み込まれ、独特の世界観に昇華されています。代表的なネタには、英会話のリスニングテストを題材にボケ倒す漫才や、有名芸能人になりきった誇張コント、ギャンブル狂いの夫婦を描いた漫才コントなど、多彩な設定を活かした笑いが挙げられます。サーヤの演技力で生み出される多彩な登場人物(女子高生からおじさんまで性別年代不問)と、ニシダの的確かつ冷静なツッコミとのギャップが生む化学反応はラランドのネタ最大の魅力です。ボケ役のサーヤが時折常識人に回り、ニシダがボケに走る場面も織り交ぜることでコンビ内の主従が入れ替わるような変化球もあり、予測不能な展開に観客は笑いっぱなしになります。

演出と工夫:

ラランドの漫才は演劇的要素も含むため、「漫才とコントの二刀流」とも称されます。サーヤは衣装や小道具にも凝っており、OL風スーツから奇抜なコスプレまでネタに応じて装いを変える柔軟さがあります(かつては衣装がバラバラで統一感がなかったものの、広告代理店での経験からブランディングを意識するようになったといいます)。一方のニシダはどんな格好でも動じない飄々とした立ち居振る舞いで、サーヤの暴走に振り回される常識人役から一転、ぼそっと毒を吐いたり奇妙な一言でオチをつけたりと縁の下の力持ち的に笑いを支えています。「会話劇」として緻密に作り込まれた漫才でありながら、どこか生っぽい掛け合いの空気感を残しているのは、二人がネタを体に染み込ませるように覚え込み台本に頼らないスタイルをとっているからでしょう。観客は漫才を観ているはずが、いつの間にかコントを観ているような不思議な感覚に陥り、ラランドならではの笑いの世界に引きずり込まれていきます。


活動の幅:テレビ・ラジオ・YouTube・SNSでの活躍

テレビ・ラジオ:

ラランドはフリー時代から多数のメディア出演を果たしてきました。テレビではネタ番組『ネタパレ』(フジテレビ)などに不定期出演するほか、NHK Eテレの『沼にハマってきいてみた』ではサーヤがレギュラーMCに抜擢されるなど、若者向け番組での活躍が光ります。地上波のバラエティ番組にも呼ばれる機会が増え、『アメトーーク!』や『有吉の壁』など人気番組にも登場し始めています(芸人仲間との即興コントやトークでも臆さない堂々とした芸風が評価されている証でしょう)。地方局ではテレビ神奈川で冠番組『ラランド「有象無象SHOW」』が放送され、ニシダ単独では佐賀テレビでミニ番組『ラランド ニシダのお悩み散歩』を担当するなど、全国区から地域密着まで幅広いテレビ出演歴があります。ラジオにも力を入れており、TBSラジオでは2020年よりレギュラー番組『ラランド・ツキの兎』を毎週担当。深夜ラジオらしいディープなトークで人気を博し、radikoのランキングで上位に入ることもあるほどです。またMBSラジオでも2024年からニシダの冠番組『ラランド ニシダの実家には帰らない』がスタートし、東京と大阪双方でラランドのトークを聴ける環境が整っています。インターネットラジオアプリGERAでもレギュラー配信を持つなど、ラジオ媒体だけでも複数の番組を抱えている点から、二人のトークスキルと人気の高さがうかがえます。

YouTube:

テレビ・ラジオと並んで力を入れているのがYouTubeでの発信です。公式YouTubeチャンネル「ララチューン【ラランド公式】」は2020年4月に開設され、漫才動画のほかオリジナル企画や日常コント、ショート動画など多彩なコンテンツを公開しています。2023年にはチャンネル登録者数が120万人を突破し、総再生回数も5億回超えとお笑い芸人のYouTubeチャンネルとしてトップクラスの人気を誇ります。特に近年はショート動画でバズることが多く、「ニシダのまつ毛パーマ中にボケるサーヤ」や「偏見を言いまくるサーヤと汲み取るニシダ」といった切り抜き動画が何百万再生と拡散されました。YouTube上で「ラランド ネタ」と検索すれば数多くの動画がヒットし、舞台さながらの漫才から企画コーナーまで自宅で気軽に楽しめます。二人はYouTubeを「第3の劇場」と位置付けており、テレビではできない実験的な笑いや長尺のフリートーク、生配信でファンと交流する企画なども積極的に行っています。例えば深夜ラジオ風のトーク配信や、ニシダがひたすら怠惰な生活を送るだけの企画動画など、シュールな試みにも挑戦しています。これらのネット発コンテンツが口コミで拡散し、テレビやライブに足を運んだことのない層にもファンを広げています。

SNS・その他:

ラランドはSNSでも大きな存在感を示しています。特にサーヤはX(旧Twitter)のフォロワーが約28万人に達し、発言がたびたびニュースになるなど影響力があります。2023年には「Xはおしまい」と宣言し、新SNSのThreadsで10万人近いフォロワーを獲得したことも話題になりました。サーヤの投稿は歯に衣着せぬ物言いと独特のユーモアセンスで人気を集め、トレンド入りすることもあります。一方のニシダはSNSではマイペースに近況報告や好きな本の紹介をする程度ですが、その飄々とした投稿ぶりが「ゆるすぎる」とファンの癒しになっています。また、ニシダは自他ともに認めるインドア派で趣味の一つが「エゴサーチ」(エゴサ)だというエピソードもあり、自身やラランドの評判をネットでチェックしてニヤニヤしているとも噂されます。SNS上ではラランドの一挙一動に対する反響が大きく、テレビ出演時のワードセンスやニシダの不思議発言がすぐさま切り抜き動画や画像付きツイートで拡散されるなど、ネットミーム的な人気も得ています。さらに、2022年にはレモンジャム社の新規事業として「ニシダ・アド」を開始し話題になりました。これはニシダが常に背負っているリュックサックに広告スペースを提供するサービスで、月額5万円にもかかわらず「20年待ち」の予約が入るほどの大人気企画となっています。芸人としての枠にとらわれずPRビジネスまで手掛けてしまう発想力と実行力にも驚かされます。


影響力・評価:新時代の芸人像と業界内での存在感

ファンからの支持:

ラランドはその異色の経歴と確かな実力から、一般のお笑いファンのみならず同世代の若者層にも強い支持を得ています。男女コンビという珍しさに加え、M-1準決勝まで勝ち上がった実績が「実力派」のお墨付きとなり、SNS上でも「学生時代から追いかけている」「フリーでここまで来たのがすごい」といった声が多数見られます。サーヤの“OL芸人”ぶりに共感する働き世代のファンや、ニシダのゆるキャラのような癒し系ツッコミにハマる若者など、ファン層は幅広いです。2021年にはオリコンの「ブレイクタレントランキング」で7位にランクインし、前年からの飛躍ぶりが数字にも表れました。また、女子中高生の間で流行したネットスラング「ヒス構文」がラランド由来だったこともあり(サーヤが番組で披露した皮肉混じりのメール文面が話題化)、2023年のJC・JK流行語大賞コトバ部門で2位に入るなど、若年層への影響力もうかがえます。こうした人気の高まりはライブ動員にも直結しており、2020年に開催予定だった初単独ライブ(延期を経て2021年開催)はチケット即完売、追加公演も即日ソールドアウトでした。観客からのアンケートでは「漫才もコントも両方面白い」「サーヤのキャラ演技が天才的」と絶賛され、SNS上でも「今年一番笑ったライブ」といった感想が飛び交いました。

業界内での評価:

プロの芸人やお笑い関係者からの評価も高く、ラランドは「前代未聞の男女コンビ」として注目を集めています。結成当初は事務所無所属ということで「フリーの若手」に過ぎませんでしたが、M-1で結果を残した2019年以降、その実力と話題性からテレビ局やイベント主催者からオファーが殺到しました。多数の事務所が獲得に動いたものの敢えて独立路線を選んだ点について、サーヤは「フリーだからと雑な扱いを受けたくなかった」と述べており、この決断も含めて「芸人の新しい働き方を体現している」と評価されています。実際、サーヤはその功績が認められ2021年「PERSOL Work-Style AWARD」の著名人部門賞を受賞し、「会社員と芸人を続けていることが評価された」と報じられました。審査員からは「時代に合わせた新しい働き方の体現者」として称賛されており、これは芸人という枠を超えて一社会人としても認められた快挙と言えます。

同業の芸人からもラランドは一目置かれる存在です。彼らと同期(芸歴が近い)には令和ロマンやヨネダ2000といった高学歴・異色経歴の新世代コンビが多くいますが、その中でも男女コンビならではの強みを持つラランドは「新時代のユニット」の一角として期待されています。2024年には令和ロマン・ラランド・ヨネダ2000の3組合同による特番企画が始動し「新時代の芸人6人」として取り上げられるなど、業界内でも彼らの化学反応に注目が集まっています。先輩芸人たちからの評判も上々で、ダウンタウンの松本人志氏がラランドのM-1ネタについて「面白い子たちが出てきた」と番組で言及したとの噂や、南海キャンディーズの山里亮太氏が自身のラジオで「(ニシダの)小説を読んだけど本当に素晴らしかった」と絶賛したエピソードも伝わっています。特にニシダの文学的センスは音楽界からも注目されており、シンガーソングライターの星野源氏が彼の処女小説を読み「思春期に出会っていたら心酔していただろう」と評価したことがニュースになりました。こうした異業種からの評価も含め、ラランドはお笑い界に留まらないカルチャー的な存在感を放ち始めています。

メディアとの関係:

ラランドは自ら設立した個人事務所に所属していることもあり、テレビ局や雑誌との直接的なパイプを自分達で築いてきました。マネージャーの橋本氏(マネたく)は大手事務所・ホリプロ出身であるため業界経験も豊富で、フリー時代から二人を支えています。このチーム体制が功を奏し、大手に所属せずとも主要メディアに食い込める稀有な例として注目されています。また、二人はインタビュー取材でも飾らない人柄と巧みな話術でメディア関係者からの評判が良く、雑誌やWEBメディアの特集に引っ張りだこです。2020年頃から現在までに数多くのインタビュー記事が公開されており、その中で語られる裏話(ニシダの遅刻癖やサーヤの毒舌エピソードなど)もファンの間で話題になります。一部ではサーヤの歯に衣着せぬ物言いに対して「生意気だ」と感じる向きもあるようですが、本人は「女性だからと遠慮されるより対等に議論したい」とポリシーを明かしており、その芯の強さも含めて支持する声が上回っています。総じてラランドは、「新しい芸人像」を体現する存在としてファン・業界双方から高く評価されており、従来の笑いの概念を良い意味で覆すような活躍が期待されています。


今後の展望:さらなる飛躍と挑戦

現在の活動から見る将来性:

ラランドは現在、お笑いライブやメディア出演に加え、自社企画のイベントやビジネスも手掛けるなど精力的に活動しています。この勢いから考えられる今後の方向性としては、まずテレビでの一層のブレイクが挙げられます。既に深夜帯や地方局で実績を積んだことで、次はゴールデンタイムのバラエティ番組への進出や、全国ネットでの冠番組獲得も夢ではありません。実際、2024年には日テレ系朝の情報番組『ZIP!』でサーヤが金曜パーソナリティを務めるという抜擢もありました。こうした実績が評価され、コンビでの地上波レギュラー出演が増える可能性は高いでしょう。また、漫才師としての目標であるM-1グランプリ優勝も依然狙っています。サーヤは「M-1出場は売れるためじゃない。優勝という結果より漫才師として成長することが目的」と語っており、形式上はプロとなった現在もあえてM-1に挑戦し続けています(2021年以降も準々決勝まで進出)。このストイックな姿勢から、いつの日か決勝の大舞台で漫才を披露し、令和初の男女王者となる可能性も十分に秘めています。

世界進出とマルチ展開:

ユニークなのは、ラランドが日本国外での活躍も視野に入れている点です。サーヤはインタビューで冗談めかしつつ「ニシダをボリウッドに進出させたいんです」と語ったことがあります。ニシダも「いきなりハリウッドじゃなくてボリウッド狙い?」とツッコんでいましたが、サーヤいわく「ハリウッドはレッドオーシャン(競争激化)だけど、ボリウッドは日本人にとってブルーオーシャン。レモンジャムとしてその市場を狙いたい」とまんざらでもない様子でした。この発言に象徴されるように、二人は常に次なる展開を模索しています。サーヤは音楽活動で海外公演の夢も語っており、ニシダも「いずれ自分の書いた小説を映画化したい」という野望を口にしています。語学力や多彩な才能を持つ二人だけに、アジアをはじめ世界の舞台でコメディを披露する日が来ても不思議ではありません。

お笑い以外のフィールド:

今後、彼らはお笑いの枠を超えた活躍も増えていくでしょう。既にサーヤは女優業への意欲も見せており、2023年にはドラマ出演も果たしました。また「社長」として、将来的にはレモンジャムに後輩芸人を育成・所属させる可能性も考えられます。培った経験をもとに、自分たちと同じように事務所に属さないフリー芸人を支援するようなプロジェクトを立ち上げるかもしれません。ニシダはニシダで「本格的な役者挑戦」や「作家活動の継続」に意欲的です。2025年刊行の小説第二作『ただ君に幸あらんことを』は発売即重版のヒットとなり、文学界からの評価も上々です。このまま執筆活動を続ければ、芥川賞や直木賞といった文学賞にノミネート…なんてサプライズも将来的にはあるかもしれません。お笑い芸人が本業以外で成功するケースは増えていますが、ラランドほど幅広い可能性を感じさせるコンビも珍しいでしょう。

ファンと歩む未来:

ラランドの二人は「従来の芸人の常識をぶっ壊すくらいのことをやりたい」と語っています。彼らの歩み自体が既に前例のない挑戦の連続でしたが、それは今後も続いていきます。ライブシーンでは、単独ライブや全国ツアーの開催が期待されています。既にトークライブやファンミーティングも定期的に行っており、ファンとの距離感が近いのもラランドの魅力です。SNSやYouTubeで直接反応が見られることもあり、「ファンと一緒に面白いことを作っていきたい」というスタンスを崩しません。例えばYouTube企画で一般募集したお便りやネタ案を取り入れるなど、双方向で笑いを生み出す試みも行っています。今後はファン参加型のイベントやオンラインサロン的コミュニティを作る可能性もあり、よりインタラクティブなお笑い体験を提供してくれるでしょう。

最後に、ラランドというコンビはお笑い第七世代・第八世代と呼ばれる若手の中でも異彩を放つ存在です。サーヤとニシダ、それぞれが個性的でありながら絶妙に補完し合うコンビネーションは唯一無二で、「ラランドにしか出せない笑い」が確立されています。彼らの今後の活躍は、日本のお笑いシーンに新たな地平を開く可能性を秘めています。テレビ、ラジオ、ライブ、YouTube、文学、音楽…あらゆるフィールドで才能を発揮するラランドから、これからも目が離せません。常識にとらわれず突き進む二人の挑戦を、ファンとして楽しみに追いかけていきましょう。


参考サイト

  • ラランド「ボリウッドを目指します」〖ウィークエンド・インタビューズ 第23週〗 メンズノンノウェブ | MEN'S NON-NO WEB
  • お笑いコンビ・ラランドはフレッシュ漫才で話題沸騰中! | お笑い芸人ウォッチング
  • ラランド (お笑いコンビ) - Wikipedia
  • 芸人×PRパーソンでエンタメを駆ける、お笑いコンビ「ラランド」サーヤが魅せる芸人の新ルート | advanced by massmedian(アドバンスト)
  • ラランド | Official site - Profile
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