空気階段特集:プロフィールからネタ、ブレイク秘話まで徹底解説
空気階段特集:プロフィールからネタ、ブレイク秘話まで徹底解説
空気階段のプロフィール(メンバー紹介と経歴)
空気階段(くうきかいだん)は、吉本興業東京本社に所属するお笑いコンビです。2012年に結成され、NSC東京校17期生としてスタートしました。2021年にはコント日本一決定戦「キングオブコント」で見事王者に輝き、一躍全国区の人気者となりました。ここでは、空気階段のメンバーである空気階段 鈴木もぐらと空気階段 水川かたまりそれぞれのプロフィールと経歴をご紹介します。
コンビ結成とコンビ名の由来
そんな正反対の経歴を持つ2人が出会い、コンビを結成したのは2012年です。2人とも2011年にNSC東京校へ17期生として入学し、その在学中に知り合いました。当初、水川(かたまり)は別のコンビ「デデ」、鈴木(もぐら)も「マージナルマン」というコンビで活動していましたが、鈴木が水川を「なんとなく暗そうな奴だけど、コントが好きそうだ」と感じて声をかけたことが結成のきっかけでした。水川は最初こそ誘いを断ろうとしましたが、鈴木が「借金まみれで大学中退(大阪芸大を半年で除籍)した」という境遇が奇しくも自分の父親と全く同じだったため親近感が湧き、「この人となら気が合いそうだ」と感じてコンビ結成を承諾したそうです。コンビ名の「空気階段」は、2人がお互いに好きな言葉を一つずつ出し合って組み合わせただけのものだそうで、特に深い意味はないとのこと。“空気”と“階段”という日常的な言葉の組み合わせが逆に独特で、一度聞いたら忘れないネーミングですよね。
空気階段の代表ネタと芸風の特徴
空気階段のネタは基本的にコント(寸劇)です。一時期漫才を演じていたこともありましたが、「自分たちで漫才をやると照れてしまう」という理由で現在は封印し、コント一筋で活動しています。実際、2023年にパチンコイベントの特別企画でテーマに沿った漫才を披露したことがありますが、例外的なケースで、基本スタイルはあくまでコントにこだわっています。
空気階段の芸風の特徴は、独自のシチュエーションコメディと演劇性の高さにあります。設定は日常にありそうでどこかズレた世界観が多く、シュールな笑いの中にも最後はハッピーエンドで締めるものがほとんどです。実は「自分たち以外でもできそうなコントはやらない」「バッドエンドや不潔すぎるオチは作らない」と決めており、観客が嫌な気持ちにならない明るい笑いを心がけているそうです。ネタ作りは基本的に二人で話し合って行い、それぞれがアイデアを持ち寄って構成していきます。
演じるキャラクターにも特色があります。鈴木もぐらは実年齢より上の中年男性役を演じることが多く、その風貌と貫禄ある演技でコントに厚みを加えます。一方、水川かたまりは常識人役・ツッコミ役に回ることが多く、もぐら演じるクセの強い人物に振り回される役どころが定番です。真面目そうに見えて実はどこかズレている水川のキャラクターが、鈴木の放つボケを引き立て笑いを倍増させています。
代表的なネタ紹介
空気階段の代表ネタとして真っ先に挙がるのが、「火事」というコントでしょう。これはキングオブコント2021の決勝1本目で披露されたネタで、SMクラブで火事に遭遇した場に居合わせた消防士と警官というシュールなシチュエーションコメディです。命の危機に直面しながらもどこか噛み合わないやり取りを繰り広げる内容に審査員たちは大爆笑。松本人志さんをはじめ審査員全員から高得点を叩き出し、1本目で大会史上最高得点となる486点を記録しました。この勢いのまま空気階段は優勝に駆け上がったのです。大会翌日には公式YouTubeチャンネルにそのネタが公開されると、わずか4日で再生回数が100万回を突破し、コメント欄には「最高得点叩き出したとき、泣きました!優勝おめでとう!」、「5分間ずっと笑いっぱなしの神ネタ」など賞賛の声が相次ぎました。「火事」は彼らの代名詞とも言える伝説の一本です。
もう一つの代表作が、同じくキングオブコント2021のファイナルステージ(最終決戦)で披露した「メガトンパンチマン」というコントです。詳細は控えますが、1本目の「火事」とはガラリと雰囲気を変えたヒーローもの風コントで、こちらも二人のお気に入りのネタだと語っています。テンポの良い掛け合いと意外な展開で観客を沸かせ、優勝に花を添えました。
また、テレビ番組で生まれた企画コントも彼らの魅力の一つです。日本テレビの『有吉の壁』では「ブレイク芸人選手権」から生まれた架空の2.7次元アイドルグループ「KOUGU維新」のメンバーとしてキャラクターコントも演じています。鈴木もぐらは“もぐもぐ鈴木”名義でインパクトドライバーのキャラ、水川かたまりは“KATA”名義で巻尺(メジャー)のキャラを担当し、その振り切ったアイドル風演技が話題になりました。このように、舞台コントだけでなくバラエティ番組発のキャラコントでも爪痕を残すなど、空気階段の芸風は多彩です。
ブレイクのきっかけと人気の理由
結成からしばらく下積み時代が続いた空気階段ですが、ブレイクのきっかけとなったのは2019年頃からです。まず2019年3月、若手の登竜門であるヨシモト∞ホールのファーストクラスTOP5入りを果たし、続く7月にはテレビ東京『ゴッドタン』の「この若手知ってんのか!?2019」企画で「とにかくヤバい芸人部門」の第1位に選出されました。「とにかくヤバい=ただ者ではない芸人」として業界で注目を集め、この年のキングオブコント2019では初の決勝進出(結果は9位)を果たしています。2019年は空気階段にとって飛躍の年となり、一躍お笑いファンから注目される存在となりました。
その後も勢いは止まらず、翌2020年のキングオブコントでも2年連続で決勝に進出し、惜しくも3位という成績を収めます。毎年着実に順位を上げていく姿にファンの期待は高まりました。そして迎えた2021年、満を持して3度目の正直となるキングオブコント決勝の舞台で、空気階段は1stステージから他を圧倒する高得点でトップ通過し、最終決戦でも安定感抜群のネタを披露。2位以下に25点もの大差をつけて堂々の優勝を勝ち取りました。この時獲得した合計点960点(486点+474点)は大会史上最高得点で、審査員の松本人志さんも「文句なし」の評価を与えるほど完成度の高い内容でした。
こうしたコンテストでの活躍がブレイクの大きな要因であることは間違いありませんが、空気階段がここまで多くの支持を集める人気の理由はそれだけではありません。以下に主なポイントを挙げます。
受賞歴と評価(キングオブコント優勝など)
キングオブコント優勝直後、トロフィーを手に喜ぶ空気階段。こうした快挙を成し遂げるまでに、空気階段は数々の賞レースで実績を積み重ねてきました。主な受賞歴と評価を以下にまとめます。
このように大小様々な賞レースで実績を残しており、「賞レースに強いコンビ」という評価が定着しています。特にキングオブコント優勝以降はテレビ出演も飛躍的に増え、業界内での評価も不動のものとなりました。「空気階段はコント職人」「演技力がずば抜けている」といった声も多く、実力派コント師として揺るぎない地位を築いています。
また、雑誌やメディアでの評価も高く、インタビューでは「空気階段のネタ構成力と演技力は同世代トップクラス」「コントに懸ける思いが伝わる」といった論評がなされています。キングオブコント優勝直後には「本当にもう、コントしかなかったんで」という鈴木もぐらのコメントが話題になりましたが、まさにその言葉通りコント一筋で結果を出した空気階段には賞賛の声が贈られています。
空気階段の秘話エピソード(結成秘話・裏話・メディアでの活躍)
ここからは、空気階段のエピソードについて、結成秘話から裏話、メディアでの活躍までいくつかピックアップしてご紹介します。
空気階段の今後の展望とファンの反応
キングオブコント優勝を経て一躍人気者となった空気階段ですが、彼らは決して現状に満足せず、さらなる飛躍に向けて歩みを進めています。ここでは今後の展望と最近の動き、そしてファンの反応についてまとめます。
最後に、空気階段へのファンの声をいくつか紹介します。「空気階段のおかげで嫌なことがあっても笑えるようになった」「二人を見てると人生捨てたもんじゃないと思える」「これからもずっと応援します!」——苦労人のサクセスストーリーを地で行く彼らだからこそ、笑いだけでなく勇気や元気をもらっているファンが大勢います。一般のお笑いファンにとっても、空気階段のコントは純粋に面白く、そしてどこか心に刺さるものがあるのではないでしょうか。
空気階段はこれからも唯一無二のコント師として進化を続けていくことでしょう。波瀾万丈の人生経験を武器に、誰も思いつかないようなネタを作り出し、観る者を笑いと感動で魅了してくれるに違いありません。彼らの今後の活躍から目が離せません。ファンの一人として、そしてお笑いファンの一人として、これからも空気階段を応援していきたいですね。