ナイツ特集コラム:言葉遊び漫才の名手、その魅力と歩み

2/28/2025
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導入

漫才コンビ「ナイツ」は、お笑い芸人の中でも巧みな言葉遊び漫才で幅広い人気を誇ります。ボケ担当の塙宣之(はなわ のぶゆき)とツッコミ担当の土屋伸之(つちや のぶゆき)から成る二人組で、2000年に結成。下積み時代から浅草の寄席で腕を磨き、M-1グランプリ2008で第3位、さらに日清食品主催のTHE MANZAI 2011では準優勝に輝くなど全国区の漫才師へと躍進しました。本特集では、ナイツという芸人のプロフィール・経歴から漫才の芸風、代表ネタ、業界での評価、エピソード、影響力、そして現在の活動と今後の展望まで、その魅力に迫ります。

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プロフィール・経歴

ナイツは、創価大学の落語研究会で出会った塙宣之と土屋伸之によって結成された漫才コンビです。塙と土屋はいずれも1978年生まれで、大学では先輩後輩の間柄でした。当初、二人とも名前が「のぶゆき」で同じことからコンビ名を「Wノブユキ」にしようと考えましたが、往年の名人Wけんじの弟子と勘違いされる恐れもあり、最終的に「ナイツ」という名前に決まりました。実は塙が大学時代、別の相方と「ナイツ」という名で活動し全国大会で優勝するほどの実績を残していたこともあり、そのままコンビ名を受け継いだ経緯があります。コンビ名「ナイツ」の由来は、塙が当時好きだったテレビ番組『見逃せナイン』をもじって最初「見逃せナイツ」と名乗り、後に「見逃せ」を取ってシンプルにしたものです。結成後は内海桂子師匠(浅草の伝説的漫才師)に弟子入りし、また落語芸術協会では三遊亭小遊三門下としても指導を受け、芸の基礎を磨きました。所属事務所はマセキ芸能社で、これは土屋の母親が同社に所属していた縁で入ったと言われています。こうして漫才コンビ・ナイツがスタートを切りました。

しかし、順風満帆とはいかず結成直後の2000年6月にアクシデントが襲います。塙がバイク事故で大腿骨を骨折し、約1年間歩行も困難になる大怪我を負ってしまったのです。この間、土屋は当時遠方に住んでいながら3か月もの間毎日欠かさず塙のお見舞いに通い、さらに栃木県の牧場に住み込みで1日4ステージのビンゴ大会司会を務めるピン芸人活動で経験を積むなど、コンビの復帰を支えました。漫才としての活動休止を余儀なくされたこの試練の時期を二人で乗り越え、後にこのエピソード自体も漫才のネタ(「事故に遭った」を「ジーコに逢った」に言い換える等のボケ)として笑いに昇華させています。復帰後、浅草の寄席や演芸場で実力を蓄えたナイツは頭角を現し、2003年には漫才新人大賞で大賞を受賞。以降『爆笑オンエアバトル』などのテレビ番組で徐々に人気を博し、M-1グランプリでは2008年から2010年まで3年連続で決勝進出するなど実力派漫才師としての地位を確立しました。

芸風の特徴

ナイツの漫才は、一言でいえば正統派のしゃべくり漫才に独自の言葉遊び要素を加えたスタイルです。ボケの塙が興味のある話題について次々と勘違いや言い間違いのボケを繰り出し、それに対して土屋がすかさず的確にツッコミを入れて訂正していく――この息もつかせぬ掛け合いが持ち味となっています。現在のスタイルが生まれたのは試行錯誤の結果でした。結成当初、「3分間でボケ100連発」に挑戦するという極端な実験を行い、塙が一方的にボケ続け土屋がひたすらツッコみ訂正する形を試したところ見事成功。初めて事務所のネタ見せ(稽古)で披露した際にはチーフマネージャーの反応は芳しくなかったものの、納得がいかなかった二人は劇場の舞台で同じネタをお客さんに披露しました。すると抜群の手応えがあり、そのまま現在のナイツ流しゃべくり漫才が定着したと言います。以降、塙が矢継ぎ早にボケを量産し、土屋がテンポよくツッコミながら話を修正していく軽快な漫才スタイルはナイツの代名詞となりました。テレビ出演が増えてからは、塙へのツッコミで頭をはたく等の過激な動きは控え、あくまで言葉のやり取りで笑わせる上品さも特徴です。

中でも代表的なのが「ヤホー漫才」と称される一連のネタでしょう。塙が「ヤホーで調べました」というお決まりのフレーズと共に自分の興味ある事柄をインターネットで調べた体をとり、実在するサービス名や固有名詞を微妙に間違えて連発するという言葉遊びネタです(例:Yahoo!→「ヤホー」、Google→「ゴーグル」、Goo→「ゴー」など)。土屋は即座に「それYahoo!(ヤフー)のことですね」などと正しく訂正しながらツッコむという流れで、観客は塙のとぼけたボケと土屋の冷静な訂正のギャップに笑わされます。このヤホー漫才は2007年前後に生まれ、『爆笑レッドカーペット』で披露されるや「インターネット検索ネタでこんなに笑えるとは」と大きな反響を呼びました。2008年にはネタ中で名前を拝借しているYahoo!本人(?)から花束と記念品が贈られるという出来事もあり、「Yahoo!公認の漫才」としてニュースになるほどです。こうした徹底した言葉ネタは年配層からネット世代まで幅広く刺さり、ナイツの知名度を一気に高めました。

一見すると二人の軽妙な掛け合いが続く王道の漫才ですが、その実態は塙が一方的に喋り倒し土屋はほぼ聞き役に徹しつつ要所でツッコむという独特の形式です。塙自身、「漫才は音楽だ」という持論を持ち、様々なコンビの漫才を音楽ジャンルに例えています。例えば「しゃべくり漫才はロック、NON STYLEはポップス、オードリーはジャズ、そしてナイツはテクノだ」と語ったことがあります。塙のボケが小刻みに繰り返され土屋のツッコミがリズムを刻む様子はまさにテクノ音楽のように機械的で無機質なビート感があり、途中で塙が急にテンションを落としたり下ネタを差し込んだりする流れさえ音楽的な“転調”になぞらえられるほど緻密に計算されています。実際、会話のキャッチボールというより塙の漫談に土屋が合いの手を入れていくスタイルは「しゃべくり漫才に特化した究極形」とも評される独創性を持っています。また、同じネタでも演じる舞台や客層によって微妙に話し方や内容、スピードを変える技術も持っており、寄席など年配客が多い場ではゆっくりめに丁寧に語り、テレビの短い尺では歯切れよく笑いどころを詰め込むなど自在に調整しています。こうした芸の細やかさも含め、ナイツの漫才は古典と斬新さを兼ね備えた唯一無二の芸風となっています。

代表的なネタ

ナイツの代表ネタとして真っ先に挙がるのは、前述した「ヤホーで調べました」シリーズです。時事ネタや身近な話題をテーマに、「ヤホー」で検索した結果を塙が面白おかしく報告するかたちでボケを量産し、土屋が冷静に訂正ツッコミを入れる流れは鉄板の笑いを生み出します。たとえば「2014年をヤホーで調べました」「2015年をヤホーで調べました」といった年末恒例のネタでは、その年のニュースや流行語をネタに盛り込み、塙が次から次へと言い間違いボケを連射。土屋が「それ○○のことですね」と淡々とツッコむ王道パターンで大いに笑わせます。毎回オチには塙の「えー、全部ウソなんですけどね」というお約束の台詞が入り、観客は「やっぱり嘘かい!」と突っ込まずにはいられません。この**「ナイツの漫才ネタ」**はCDやDVD化もされており、漫才ファンにはおなじみのシリーズとなっています。

もっとも、ナイツのネタのレパートリーはヤホー漫才だけに留まりません。2010年以降になると、「自己紹介」を題材にした漫才や塙の趣味(野球・相撲観戦など)を取り入れたネタも頻繁に披露するようになります。従来のように「ヤホーで~」というボケはあえて封印し、代わりに塙が漫才の途中で急に「調子が悪いなぁ…今日俺、何の話してましたっけ?」と切り出して前半の内容を振り返り、それを足掛かりに新たなボケを重ねていくというユニークな構成のネタも生み出しました。この手法は漫才の途中でネタをメタ的に再構築するもので、一度聞いたネタでも再び驚きと笑いが起こる工夫がされています。また、世相を風刺した時事漫才にも積極的で、時には宮崎駿監督のアニメ映画タイトルを下ネタ風に言い換えたり、不祥事を起こした芸能人の名前をあえて出してみせるといった際どいボケも織り交ぜ、2011年開催の『THE MANZAI』決勝の舞台では客席をどよめかせました。塙と土屋の上品そうな雰囲気とのギャップもあり、こうした攻めた笑いも観客には好評です。

さらに、ナイツならではのバリエーションとして他の漫才師の芸風を取り入れたネタも挙げられます。塙が「今までのツッコミに飽きたから他の芸人さんみたいに突っ込んでほしい」と土屋に無茶ぶりする設定で、例えばタカアンドトシカミナリハライチオードリーなど他コンビの持ち味を真似したツッコミを次々繰り出すというものです。土屋が普段見せない強烈なビンタ突っ込みを披露する場面では会場が大いに沸き、「普段おとなしい土屋がキレた!?」という意外性で笑いを取りました。このように同業者ネタで笑わせる余裕もまた、業界内外から評価されています。加えて、歌ネタも彼らの隠れた十八番です。土屋が吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」やビートルズの「Hello, Goodbye」といった有名曲をほぼ原曲そのままに歌い上げ、その歌詞の合間に塙が次々とツッコミを入れていくというパターンの漫才もあります。普段とは役割を入れ替え、土屋がボケ(歌唱)役・塙がツッコミ役に回るこのスタイルでは、土屋の意外な歌唱力と塙の畳みかけるツッコミの融合が新鮮な笑いを生んでいます。以上のように、ナイツは王道のしゃべくり漫才を軸としながらもネタごとに多彩な工夫を凝らし、常に観客を飽きさせない進化を続けているのです。

業界内での評価

巧みな話芸と安定した笑いで魅了するナイツは、お笑い業界内でも高く評価されています。M-1グランプリ2008の決勝舞台では、審査員を務めた大御所漫才師の大竹まことから「最初は大したことないと思わせておいて、だんだん面白くなっていく」とその構成力を評価され、松本人志(ダウンタウン)からも「4分間に笑いをぎっしり詰め込んでいて凄い」と笑いの密度を絶賛されました。また、お笑い評論でもその独自の芸風は高い評価を受けています。漫才マニアとして知られる評論家のサンキュータツオ氏はナイツの漫才について「会話のキャッチボールがないしゃべくり漫才に特化した先の究極形」と評しており、言葉中心のしゃべくり漫才を極限まで洗練させたコンビだと太鼓判を押しています。

こうした評価を裏付けるように、ナイツは数多くの賞レースや表彰歴を持ちます。前述のM-1やTHE MANZAIでの好成績のみならず、結成から間もない2003年に漫才新人大賞で大賞を受賞し、2008年にはNHK新人演芸大賞(演芸部門)も獲得。さらに2010年には「ビートたけしのエンターテインメント賞 日本芸能大賞」を受賞するなど順調にキャリアを重ね、近年では浅草芸能大賞(2022年)やゆうもあ大賞(2023年)といったベテラン芸人枠の名誉ある賞も受賞しています。漫才協会所属の若手芸人としては異例の早さで頭角を現し、2007年には史上最年少で漫才協会の理事に就任するという快挙も成し遂げました。当時30代前半にして協会理事となったことは業界内で話題となり、若手漫才師のホープとして大きな期待が寄せられたことが窺えます。また同世代の実力派漫才師とも交流が深く、中川家サンドウィッチマンなどとともに全国を巡る合同ライブ「漫才サミット」を開催するなど、お笑い界のトップランナー同士で切磋琢磨しています。これらの活動からも、ナイツが業界内で厚い信頼と高い評価を得ていることがわかります。

エピソード・裏話

ナイツの歩みを語る上で欠かせない裏話として、浅草演芸の下積み時代の苦労があります。二人はマセキ芸能社に所属後、事務所方針で浅草の寄席(漫才協会)に出演して修業を積む道を選ばされました。当時新人芸人は「浅草で修業するかテレビ出演を目指すか」を選択できる慣例でしたが、ナイツだけはテレビ志望だったにもかかわらず希望を却下されて浅草で活動することになったそうです。若手時代の塙と土屋は最初この環境になじめず、「漫才協会に入った当初は正直嫌だった。漫才の作り方もわからずどん底を味わった」と後に語っています。当時は寄席で先輩方の前座を務めながら試行錯誤を重ねる日々で、自分たちの漫才スタイルを模索する苦労があったようです。しかしその下積みがあったからこそ現在のナイツの芸が磨かれ、浅草の演芸場で鍛えられた度胸が大舞台でも活きるようになりました。実際、2007年に最年少で漫才協会理事に抜擢されたことや、M-1決勝進出など大きな飛躍に繋がっており、「浅草で叩き上げられてよかった」と振り返る二人の姿があります。

M-1グランプリの舞台裏にもナイツならではのエピソードがあります。2008年に初めてM-1決勝に進んだ際、師匠の内海桂子からは「いつもやっている浅草東洋館だと思ってやりなさい」とアドバイスを受けて臨んだそうです。しかし本番の緊張は相当なもので、土屋は「緊張で命に関わるくらい口が渇いてしまった」と振り返り、せっかくの師匠の助言も「とても浅草のようには思えなかった」と語っています。結果は3位健闘だったものの、塙は「同じ詰め込み漫才でも優勝したNON STYLEさんとはスピードも練習量も全然違った」と悔しさを滲ませており、その経験が後のさらなる精進に繋がったようです。また、プライベートでは塙と土屋は同学年ということもあり息の合った親友同士でもあります。塙の結婚式では土屋が人前式の立会人を務めたり、互いの家族ぐるみで交流があることをテレビやラジオで明かすなど、コンビ仲の良さもファンには微笑ましいエピソードとして知られています。

その他のトピックでは、土屋が絵画や演技の才能を発揮していることも興味深い裏話です。土屋伸之は趣味で油絵を嗜み、その腕前は「写真と見紛うほどリアル」とSNSで話題になるほど。さらに2021年公開のNetflix映画『浅草キッド』では伝説的漫才師ビートきよし役に抜擢され、違和感のない熱演ぶりが関係者から絶賛されました。浅草の演芸場で青春時代を過ごした土屋が昭和の漫才師を演じるという巡り合わせに、本人も「まるで自分のルーツを辿るようだった」と語っています。一方の塙も執筆活動や映画監督など新たな挑戦を行っており、2019年には自身の漫才論をまとめた著書を出版、2023年には漫才協会のベテラン芸人たちに密着したドキュメンタリー映画で監督デビューも果たしました。この映画『漫才協会 THE MOVIE~舞台の上の懲りない面々~』は塙が会長に就任した漫才協会の今を伝える内容で、小泉今日子がナレーションを担当したことでも注目を集めています。こうした舞台裏でのエピソードや新境地への挑戦も含め、ナイツは常に話題に事欠かない存在です。

ナイツの影響力

ナイツがもたらした影響は、お笑い界と浅草演芸界の双方に及びます。まず、低迷期と言われた時期のあった漫才協会(浅草演芸場)に若い観客を呼び戻した功労者としての側面があります。2000年代後半にナイツがブレイクしたことで、「浅草にナイツを観に行こう」という若年層のファンが増え、古参の師匠方にも刺激を与えました。ナイツ自身、漫才協会の中核メンバーとして積極的に寄席に出演し続け、若手芸人の前座にも目を配るなど演芸界全体の底上げに尽力しています。塙は2020年時点で副会長、土屋は常務理事を務め、そして2023年6月には塙が第7代漫才協会会長に就任するなど組織のトップにも立ちました。現在は塙会長・土屋理事として、浅草東洋館の舞台に立ち続けながら協会運営にも関わっており、そのリーダーシップで伝統ある漫才協会を新時代へ導いています。

また、ナイツの巧みな漫才スタイルは後輩芸人たちにも大きな影響を与えました。彼らの言葉遊び漫才に憧れ、「ポスト・ナイツ」を目指す若手漫才師も少なくありません。実際、近年の漫才コンクールではナイツ直伝のようなテンポ重視のしゃべくり漫才や、身近な話題をひねった言葉ボケで笑いを取るコンビが増えてきているとも言われます。漫才協会の若手に向けて塙が「ヤホー漫才選手権」を開催し、自身のスタイルを継承する人材を発掘しようとする試みも話題になりました。さらに塙宣之は2018年以降、M-1グランプリの審査員を務めるなど漫才界全体の発展にも寄与しています。ナイツは中堅となった現在でも、中川家・サンドウィッチマンら実力派と合同ライブで全国を巡り、各地で生の漫才を届けるなど精力的に活動中です。そうした取り組みを通じて、漫才という伝統芸能を次世代に繋ぎつつ常にアップデートし続ける存在として、お笑い界への貢献と影響力は計り知れません。

現在の活動と今後の展望

2020年代に入っても、ナイツはテレビ・ラジオ・舞台と幅広いフィールドで活躍を続けています。テレビでは演芸番組やバラエティ番組の常連として安定した笑いを提供し、漫才師としてだけでなくコメンテーターや司会者として見せる顔もあります。特筆すべきはラジオでの活躍で、TBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』やニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』といったレギュラー番組を持ち、毎週合計十数時間にも及ぶ生放送で軽妙なフリートークを繰り広げています。漫才の台本がなくとも次から次へと言葉が出てくる二人のトーク力には定評があり、「ラジオでも漫才のように面白い」と高い評価を得ています。塙と土屋の掛け合いは日常会話すら笑いに変えてしまう勢いで、彼らのトーク番組は各局の看板番組となっています。

また、ナイツは時代に合わせた新しい発信方法にも積極的です。自らの漫才をネットでも楽しんでもらおうと、公式YouTubeチャンネルを開設し新作漫才や過去の傑作漫才を配信しています。テレビで見逃したファンや地方のファンにも手軽に漫才を届ける取り組みで、チャンネル登録者は20万人を超えています(2025年現在)。さらに2020年以降はオンライン配信の漫才イベントにも参加し、配信限定の特別ネタを披露するなど新境地を開拓しました。舞台活動においても毎年恒例の独演会(単独ライブ)を国立演芸場で開催しており、新作漫才やコントに意欲的に挑戦しています。浅草東洋館の定席公演にも欠かさず出演し、ベテランから新人まで入り混じる寄席の雰囲気を大切にしながら、自身も常に最新の笑いを模索し続けています。

ナイツの今後の展望としては、培ってきた漫才の技術と知名度を活かし、さらに活動の幅を広げていくことが期待されます。既に塙は漫才協会の会長職に就き業界の発展に寄与していますし、土屋も演技や執筆など漫才以外の才能を開花させています。二人はインタビューで「漫才師として生涯現役でいたい」と語っており、これからも寄席や劇場で漫才を披露し続けながら、新人育成やイベント企画など後進へのサポートにも力を注いでいくでしょう。伝統ある浅草漫才の灯を絶やさず、なおかつ現代の笑いにも適応したスタイルで進化を遂げてきたナイツ。今やお笑い界に欠かせない存在となった彼らが、この先どんな笑いを届けてくれるのか――漫才ファンならずとも注目せずにはいられません。その確かな話芸と飽くなき探究心で、ナイツはこれからも笑いの頂点を目指し進み続けていくことでしょう。

参考サイト

  • ナイツ (お笑いコンビ) - Wikipedia
  • 塙宣之 - Wikipedia
  • radiko news(ラジコニュース)
  • otocoto
  • wanibooks-newscrunch.com
  • agara.co.jp
  • ナイツ公式プロフィール(PDF) - マセキ芸能社
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    ネタフリ編集部

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