お笑いコンビ「かまいたち」特集:経歴から今後まで丸ごと紹介
吉本興業に所属するお笑いコンビ「かまいたち」(山内健司・濱家隆一)は、漫才とコントの両方で活躍する実力派です。近年テレビやYouTubeで見かけない日はないほどの人気ぶりで、いまや日本のお笑い界を代表する存在となっています。本記事では、かまいたちの結成秘話や経歴、代表的なネタ(漫才・コント)の特徴、テレビ番組やYouTubeでの活躍、受賞歴と業界での評価、さらに他の芸人とのエピソードや今後の展望までを詳しくご紹介します。一般のお笑いファンの方に向けて、かまいたちの魅力をコラム形式でたっぷりお届けします。
経歴・プロフィール:かまいたち結成の歩み
かまいたち結成の経緯は吉本総合芸能学院(NSC)大阪校での出会いにさかのぼります。山内健司さんと濱家隆一さんは2003年に大阪NSC26期生として入学し、同じクラスで互いに知り合いました。NSC卒業後の2004年5月、二人はコンビ「かまいたち」を結成します。コンビ名は妖怪の「鎌鼬(かまいたち)」に由来し、当初は漢字表記の「鎌鼬」でしたが、2009年4月より読みやすいひらがな表記の「かまいたち」に改められました(※読売テレビ「ダウンタウンDX」に出演した際、ダウンタウン松本さんの発案で一時“ねおミルクボーイ”といった異名もネタにされましたが、正式なコンビ名は変わらず「かまいたち」です)。
結成当初から二人は着実に頭角を現します。コンビ結成からわずか3年後の2007年、「ABCお笑い新人グランプリ」で最優秀新人賞を受賞し、2008年には「上方漫才大賞」で新人賞を受賞するなど、立て続けに新人賞に輝きました。大阪で下積み時代を過ごす中、年間300本ものロケ(テレビ番組の街ロケ企画)をこなしていたとも言われ、そうした過酷な経験が後の実力につながっています。地道な努力を続けたかまいたちは、やがて全国区の賞レースでも実績を残し始めます。
2012年には「ABCお笑いグランプリ」で優勝し、同年「NHK上方漫才コンテスト」でも優勝。さらに2016年、「歌ネタ王決定戦2016」で優勝するなど、大阪時代から数多くの賞を獲得していきました。こうした華々しい実績を引っさげ、二人は2017年に拠点を大阪から東京へ移します。上京後すぐの2017年、「キングオブコント2017」で見事に優勝を果たし、その名を全国のお笑いファンに知らしめました。さらに漫才でも2019年「M-1グランプリ2019」にて準優勝という快挙を達成し、コンビ結成15年目にして悲願のM-1決勝の舞台で大きな爪痕を残します。この年のM-1は彼らにとって最後の挑戦可能年でしたが、惜しくも優勝は逃したものの、その高い漫才力を示しました。
現在、山内さんはボケ担当・ネタ作り担当、濱家さんはツッコミ担当としてコンビを支えています。山内さんは島根県出身、1981年生まれで愛猫家としても知られ、7匹の猫を飼うほどの猫好きです。一方、濱家さんは大阪府出身、1983年生まれで長身(187cm)を活かした存在感があり、野球や料理、マジックが趣味で特技のマジックはネタやテレビ番組で披露することもあります。そんな個性豊かな二人が織りなす笑いの魅力を、次に詳しく見ていきましょう。
かまいたちのネタ・芸風の特徴
かまいたちは漫才とコントの両方で高い評価を得ているコンビです。観客を巧みに巻き込んで笑いを起こす芸風が特徴で、その柔軟な発想と演技力で老若男女問わず笑わせることができます。ネタ作りは主に山内さんが担当しており、日常で「面白い」と感じた視点から原案を作って濱家さんや放送作家とブラッシュアップしていくスタイルだそうです。ここでは、かまいたちの漫才とコントそれぞれの特徴と代表的なネタについて紹介します。
漫才のスタイルと代表的なネタ
かまいたちの漫才は、山内さんがボケ、濱家さんがツッコミを務めるオーソドックスなスタイルを基本としながらも、二人ならではの掛け合いとテンポが光ります。特に口喧嘩のような激しいやりとりから笑いを生む展開を得意としており、観客をぐいぐい引き込む力があります。例えば、代表的な漫才ネタの一つに「USJとUFJを言い間違える漫才」があります。これは山内さんがユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)をUFJ(銀行の略称)と言い間違えたことをきっかけに口論がヒートアップしていく内容で、山内さんのコミカルな演技と濱家さんのキレのあるツッコミが冴え渡る完成度の高い作品です。また、「トトロを見たことがない漫才」も人気のネタの一つです。こちらは山内さんが「実は映画『となりのトトロ』を一度も見たことがないんだ」と自慢げに語り始めるところから口喧嘩に発展する漫才で、独特のひねくれたボケに濱家さんが鋭く突っ込む展開が爆笑を誘います。このネタは2019年M-1グランプリ決勝でも披露され、審査員であるダウンタウン松本さんから票を獲得するなど高く評価されました。かまいたちの漫才は練り込まれた台本と即興のような掛け合いが融合し、「漫才もコントも一流」と称される所以となっています。
コントのスタイルと代表的なネタ
かまいたちのコントは、設定のユニークさと二人の演技力が際立ちます。漫才では明確にボケ・ツッコミの役割分担がありますが、コントになるとシチュエーションに応じて役割を柔軟に入れ替えることも特徴的です。場合によっては濱家さんがボケ役に回ったり、明確なボケ・ツッコミを設けずに進行するネタもあり、型にはまらない自由な発想で笑いを作り出します。これは「一番面白くなる形を最優先する」という二人の信念によるもので、ボケ・ツッコミに縛られない発想が独創的なコントを生み出しています。
代表的なコントのネタとしてまず挙げられるのが、「告白されたときの練習」です。これは2017年のキングオブコント決勝1stステージで披露されたネタで、500点満点中464点という高得点を叩き出しました。内容は、山内さん演じる男子生徒がクラスの人気女子から告白されるシミュレーション練習をしている場面に、濱家さん演じる同級生が遭遇する…という設定のコントです。練習とはいえ妄想にのめり込むうちにどんどん狂気じみていく山内さんと、その様子に怯え戸惑う濱家さんとの対比がシュールで笑いを誘い、大きな話題となりました。
続いて、同じく2017年キングオブコント決勝で披露された「きつすぎて脱げないウェットスーツ」のコントも外せません。こちらは500点満点中478点という当時大会史上最高クラスの得点を記録し、かまいたちが王者となった決め手のネタです。小さすぎるウェットスーツを試着した山内さんがスーツから抜け出せなくなりパニックに陥る中、何とか助けようとするも空回りして焦る濱家さん…というシチュエーションで、山内さんの怒り狂うリアクションと濱家さんのテンポの良いツッコミ(時にボケ)が絶妙に噛み合い、客席は爆笑の渦に包まれました。このように、かまいたちのコントは日常にありそうであり得ないシチュエーションを巧みに描き、二人の演技力で笑いに昇華させている点が魅力です。
なお、かまいたちのネタ数は膨大で、その総数は400本以上とも言われています。その全てを山内さんが生み出しているというから驚きです。多彩な発想力と研鑽によって生み出されたネタの数々が、現在のかまいたち人気の土台となっていると言えるでしょう。
テレビでの活躍:レギュラー番組・バラエティ出演
漫才・コント両方で結果を残したかまいたちは、2018年の東京進出以降、一気にテレビでの露出が増えました。今やテレビで見ない日はないと言われるほど引っ張りだこの存在で、次々とレギュラー番組や冠番組が誕生しています。かまいたちにとって初の地上波冠番組となったのは、関西テレビで2020年4月から放送開始したバラエティ番組『かまいたちの机上の空論城』です。この番組では「机上の空論」、つまり一見無謀に思えるプランを実際に検証するロケ企画を行い、二人の体当たりの挑戦が好評を博しました。
その後も冠番組が続々とスタートします。2020年10月からは、テレビ朝日で彼らの関東初冠レギュラー番組となる『かまいガチ』が放送開始。この番組では、かまいたちの二人が「今本気で面白いと思うこと」に様々な企画でガチンコ挑戦する内容で、スタジオトークから過酷なロケまで体を張って笑いを追求しています。同じく2020年10月には、山内さんの地元エリアである山陰中央テレビで『かまいたちの掟』が始まり、地方局でも冠番組を持つようになりました。さらに2021年1月からは毎日放送(MBS)で深夜番組『かまいたちの知らんけど』がスタート。番組名は関西弁の口ぐせ「~やけど、知らんけど(笑)」に由来し、ゲストとのトークや企画を通じて「知らんけど」と言いたくなるような微妙な話題を深掘りするバラエティで、関西での人気をさらに高めました。
全国ネットの番組でもMCとして活躍しています。2021年3月からはテレビ東京の日曜お昼の情報バラエティ『お仕事search、それってグッジョブ』でMCを担当し、話題の新商品やサービスを紹介しながら巧みなトークを展開しています。また、日本テレビでは千鳥との合同冠番組『千鳥かまいたちアワー』(2021年10月開始)でMCを務め、先輩芸人である千鳥と共にゲストと予測不能なトークを繰り広げる番組として人気です。フジテレビの音楽バラエティ『千鳥の鬼レンチャン』や、日本テレビの『超無敵クラス』などにもレギュラー出演しており、深夜からゴールデンタイムまで幅広い時間帯で顔を見る存在となりました。
こうしたレギュラー以外にも、かまいたちは多数のバラエティ番組にゲスト出演し爪痕を残しています。特にロケ企画や大喜利的企画での安定感には定評があり、大阪時代に培ったロケスキルを発揮して番組を盛り上げます。漫才やコントだけでなくトーク力にも優れているため、トークバラエティや情報番組などでも引っ張りだことなっています。「テレビで見かけない日はない」という表現も決して大袈裟ではなく、老若男女に親しまれる存在となったことでCM出演も増え、企業のイメージキャラクターに起用されるケースも目立ってきました。まさに現在のテレビ業界において欠かせない存在と言えるでしょう。
YouTubeでの人気:「かまいたちチャンネル」の躍進
テレビで多忙を極める一方、かまいたちはYouTubeにも力を入れており、その公式チャンネル「かまいたちチャンネル」は大きな人気を博しています。2020年2月20日にYouTubeチャンネルを開設し、初投稿動画では当時共演していた「ダウンタウンDX」の番組中で松本人志さんに命名されたチャンネル名「ねおミルクボーイ」を本家のミルクボーイ本人と人気YouTuberのねおさんに許可を取りに行くというユニークな企画を披露しました。このようにスタートから話題を集めたかまいたちのYouTubeは、その後も精力的に更新されています。
「かまいたちチャンネル」は2021年1月時点でチャンネル登録者数80万人を突破していましたが、勢いはとどまることを知らず2021年11月には登録者数147万人を誇るまでに成長しました。以降も順調にファンを増やし、2023年以降には登録者数200万人を超える人気チャンネルとなっています(※2024年現在)。投稿内容は多岐にわたり、かまいたちならではの笑いが詰まった企画が満載です。
例えば、ミュージックビデオのパロディや山内さん・濱家さんそれぞれのモーニングルーティーンをボケだらけで紹介する動画など、日常ネタを面白くアレンジした企画が人気です。他にも「〇〇ベスト3」「〇〇ランキング」といったテーマで二人が本音トークを繰り広げる企画や、視聴者のリクエストに応える無茶な挑戦企画、さらにはかまいたちが大好きな趣味に没頭する企画まで、バラエティ豊かなコンテンツを発信しています。中でも評判なのが、パチスロ実践シリーズです。二人が自宅に購入したパチスロ機を打ちながらトークするという動画シリーズで、これが「軒並み再生数100万回超え」という大ヒットとなりました。人気YouTuberでも毎回100万再生は難しいと言われる中、かまいたちのパチスロ企画はほぼ全ての動画が百万再生を記録し続けており、この現象はニュースサイトでも取り上げられたほどです。「かまいたち山内がギャンブルで経験した失敗を語る」「濱家が痛風になった体験を語る」といった、一見テレビでは話しにくいディープな話題のトーク動画がバズるのもYouTubeならではでしょう。テレビとはまた一味違うプライベート感や企画の自由さが受けて、コメント欄には「待ってました!」「こんな企画を待っていた」といったファンの声が多数寄せられています。
更新頻度も高く、ほぼ2日に1本のペースで新作動画を公開しているようで、常にファンを楽しませ続けています。松本人志さん命名のインパクトあるスタートから始まった「かまいたちチャンネル」は、今やテレビでは見られない二人の素顔や企画力を堪能できる場として定着しました。テレビとYouTubeの双方で成功を収めるかまいたちは、お笑い芸人として新たな時代のロールモデルとも言えるでしょう。
豊富な受賞歴と業界からの評価
長年の努力と実力の積み重ねによって、かまいたちは数々の賞を受賞してきました。その受賞歴は非常に豊富で、新人時代から近年まで輝かしい記録が並びます。主な賞レースでの成績・受賞歴を振り返ってみましょう。
以上のように、デビュー以来あらゆる賞レースでタイトルを獲得してきたことが分かります。特に2017年のキングオブコント王者と2019年のM-1グランプリ準優勝という実績は、漫才・コント両方の頂点を極めた二人のバランスの取れた実力を象徴しています。また、地元関西の上方漫才大賞では新人賞から始まり最終的には大賞まで受賞し、関西演芸界からの評価も不動のものとしました。
こうした受賞歴の豊富さから、かまいたちは業界内でも「実力派」として高く評価されています。実際、現在では山内さんが若手の漫才コンテストで審査員を務めるほどになっており、彼ら自身が次世代を評価する立場にも立ちはじめています。漫才・コント双方で培ったセンスと経験から繰り出されるコメントは的確で、後輩芸人からも信頼される存在です。さらに、演者としてだけでなく番組MCとしても引っ張りだこであることから、その対応力やトークスキルの高さも業界で認められていると言えるでしょう。
お笑い評論家からの評価も上々で、「品の良さと大衆性を併せ持つ強みが、舞台が大きくなるほど生きてくる」と評する声もあります。下ネタや毒の強すぎる笑いに頼らずとも老若男女にウケるコントや漫才を作れる品の良さ、一方で誰もが共感できるネタで爆笑を取る大衆性—その両方を備えたかまいたちの芸風は、お笑い第七世代以降の中でも突出した存在感があります。「漫才もコントもできる器用さ」に「二人の人柄の良さ」も加わり、テレビスタッフや共演者からの信頼も厚く、今や業界内での評価は不動のトップクラスと言っても過言ではありません。
他の芸人との関係やエピソード
お笑い界で活躍するかまいたちですが、先輩・同輩・後輩問わず幅広い芸人たちと良好な関係を築いていることでも知られます。その背景には、彼らが歩んできた大阪NSC26期という“黄金世代”の存在があります。山内さん・濱家さんと同期には、M-1常連の和牛や独特な芸風で知られる天竺鼠、第七世代で人気のアインシュタイン、さらに藤崎マーケットやアキナといった錚々たる顔ぶれが揃っており、彼らの期は「花の26期生」と呼ばれるほど豊作の世代でした。同期同士の仲も非常に良く、若手時代からライブやイベント後には皆で打ち上げをするなど交流が深かったといいます。かまいたちはそうした刺激し合える仲間たちの中で切磋琢磨し、お互いに高め合ってきたのです。
同世代の中でも特に和牛とは、漫才の賞レースで互いにしのぎを削った良きライバル関係です。和牛とかまいたちはM-1グランプリ決勝の常連として比較されることも多く、実際に2019年のM-1では決勝の舞台で競い合いました(結果は和牛が敗者復活枠で決勝進出するも決勝順位はかまいたちが上位)。長年大阪で苦楽を共にした仲間でもあり、インタビューや番組でも互いの健闘を称え合うコメントを残しています。また天竺鼠とはコントの大会で切磋琢磨した仲で、現在でもバラエティ番組で共演すると当時の思い出話に花を咲かせています。
先輩芸人とのエピソードも豊富です。中でもダウンタウンの松本人志さんとは、前述のYouTubeチャンネル名命名のエピソードをはじめ、M-1グランプリで高評価をもらったり番組で共演したりと深い印象を残しています。松本さんが冠番組内でかまいたちの漫才を絶賛したこともあり、山内さんは「憧れの大先輩からの言葉に震えた」と語っています。さらに、かまいたちが東京進出する際には、かつて大阪から東京に活躍の場を移した千鳥(大悟さん・ノブさん)からアドバイスを受けたそうです。千鳥とは今や日本テレビの合同冠番組『千鳥かまいたちアワー』でタッグを組む間柄となり、先輩後輩の垣根を越えて同じ番組を盛り上げる姿はファンにとっても感慨深いものがあります。ノブさんから濱家さんへ「背が高すぎるツッコミはお前くらいじゃ」というイジりが入ったり、大悟さんが山内さんの独特なキャラクターを「サイコパス(笑)」と評していじるなど、番組内では和気あいあいとした掛け合いが展開されています。
また、後輩芸人から慕われているエピソードとしては、ミルクボーイとの交流が挙げられます。M-1グランプリ2019王者のミルクボーイとは、奇しくもかまいたちがYouTubeチャンネル名のネタにした縁もあり、以降共演する機会が増えました。ミルクボーイの駒場さん・内海さんは「かまいたちさんは常に優しく接してくれて嬉しい」と語っており、M-1でしのぎを削った関係でありながら、舞台裏では和やかな交流があるようです。かまいたちの二人は後輩に対しても気さくにアドバイスを送り、「鬼越トマホーク」など尖った芸風の若手からも「濱家さんの助言は的確」と信頼されています。こうした人柄の良さと面倒見の良さも、かまいたちの人気の秘訣かもしれません。
このように、かまいたちは先輩から可愛がられ、同期からは信頼され、後輩から慕われる存在としてお笑い界に溶け込んでいます。幅広い交友関係とエピソードの豊富さは、彼らの人望とお笑い愛の深さを物語っていると言えるでしょう。
今後の展望と期待される活躍
怒涛の活躍を続けるかまいたちですが、今後さらに活躍の場を広げ、お笑い界のトップランナーとしての地位を築いていくことが期待されています。既にテレビ・劇場・ネットと縦横無尽の活躍を見せている二人ですが、専門家からは「いずれダウンタウンに取って代わり“天下人”になれるのではないか」との声も上がっています。実際、「かまいたちの品の良さと大衆性という強みは、舞台が大きくなればなるほど生きる。今後の活躍に期待しよう」と評されており、彼らならゴールデンタイムの大型番組や国民的イベントの司会といった大役も難なく務め上げるだろうと見る向きもあります。
テレビでは既に全国ネットのMC番組を複数抱えていますが、将来的には帯番組(毎日放送される番組)の司会や、伝統的なお笑い特番(例えば年末年始の笑いの祭典など)で中心を担う可能性も十分にあります。また、映画やドラマへの出演、声優や舞台など新たなジャンルへの挑戦も期待されます。実は濱家さんはそのルックスと演技力を買われてドラマ出演経験もあり、山内さんも個性的な演技で映像作品に招かれる機会があるかもしれません。さらに、山内さんはすでに新人賞レースの審査員を経験するなど次世代育成にも関わり始めています。将来的には吉本興業の幹部芸人として、イベントのプロデュースや若手指導といった裏方的な活躍も期待できるでしょう。
一方で、ファンとしてはこれまで通り漫才やコントの新作も見続けたいところです。テレビやイベントで忙しくなると舞台でネタを下ろす機会は減りがちですが、かまいたちはテレビ番組でも機会を見つけて漫才を披露するよう心がけているとのことで、今後も冠番組の特番や公式YouTubeで新ネタを公開してくれるかもしれません。全国ツアーや単独ライブの開催など、生の舞台で彼らのネタを楽しめる機会も増えることが望まれます。実績的にも実力的にも円熟味を増してきたかまいたちだけに、披露される新作ネタはますます磨きがかかったものになるでしょう。
そして何より、二人が揃って健康で仲良くコンビ活動を続けていってくれることがファンの願いです。プライベートでは2022年に濱家さんが一般女性との結婚を発表し、公私ともに充実している様子が伝えられています。山内さんも猫たちに囲まれながらマイペースに過ごしているようで、そうした穏やかな日常があるからこそ舞台上で存分に暴れられるのかもしれません。
総じて、かまいたちはこれまでの歩みで築いた信頼と実績を土台に、更なる高みへと邁進していくことでしょう。そのマルチな才能と努力家な一面を持つ二人ならば、お笑い界の「天下人」となる日も夢ではないはずです。これからもテレビやYouTubeで私たちに笑いを届けてくれることを期待しつつ、ますます進化するかまいたちから目が離せません。