ジョックロックとは?プロフィール・芸風・ネタ徹底紹介

2/27/2025
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お笑いコンビ「ジョックロック」は、吉本興業に所属する日本の若手芸人コンビです。2022年に結成された比較的新しいコンビながら、独特の芸風と圧倒的な演技力で注目を集め、各種お笑い大会で好成績を収めています。漫才ファンの間でも話題沸騰中のジョックロックとは一体どんなコンビなのでしょうか? 本記事では、ジョックロックのプロフィールや結成の経緯、芸風とネタの特徴、代表的なネタ、これまでの活動歴、受賞歴、評判、そして今後の展望に至るまで、余すところなく徹底紹介します。


メンバーのプロフィール

まずはジョックロックのメンバーについてプロフィールを見てみましょう。

  • 福本ユウショウ(ふくもと ゆうしょう) – ツッコミ担当
  • ゆうじろー – ボケ担当
  • 年齢差は福本が11歳年上と異色のコンビですが、この“ベテランと若手”コンビならではのバランスが彼らの持ち味にもつながっています。福本は豊富な人生経験と芸歴(芸人歴10年以上)による安定感、ゆうじろーは若さゆえのエネルギーと発想力で、それぞれのキャラクターを活かしているのです。


    コンビ結成の経緯

    ジョックロックは2022年4月に結成されました。もともと福本とゆうじろーはそれぞれピン芸人(ソロ)として活動していましたが、共通の知人である芸人の紹介(NSCの同期である「ナナ」というコンビの大二さんの仲介)によって出会い、意気投合してコンビを組むことになります。福本は以前から「自分が考案したツッコミの形に合う相方を探していた」そうで、まさに理想のボケ役としてゆうじろーを見出した形です。ゆうじろーにとっても、芸歴7年先輩の福本とのコンビ結成は大きな転機となりました。

    結成当初から2人は手応えを感じていたようで、福本はインタビューで「自分の夢を描いているかのような上手くいき方」と順調さを語っています。実際、結成からわずか1年の2023年4月には早くも大阪・よしもと漫才劇場のメンバーに昇格し、劇場ライブに本格的に参加するようになります。芸歴の長い福本に合わせるのではなく、あえて芸歴の浅いゆうじろー側にキャリアを揃え、「Kakeru翔」メンバー(新人クラス)としてスタートするというユニークな形で活動を開始しました。この柔軟さもあってか、コンビ結成後は破竹の勢いで頭角を現していきます。


    ジョックロックの芸風 – ドラマチックな漫才スタイル

    ジョックロックの芸風は一言で言えば「ドラマチックなコント漫才」です。漫才(会話の掛け合い)をベースにしつつ、まるでテレビドラマのワンシーンのような迫真の演技を取り入れるのが特徴となっています。ネタが始まると、福本が「〇〇みたいなカッコいいシーンをやりたい!」と宣言し、舞台上で物語が展開していきます。題材は恋愛ドラマサスペンス、日常のワンシーンなど様々ですが、どれもドラマ仕立てで展開し、その中で笑いを織り交ぜる独特のスタイルです。

    演技派の福本と、個性的なゆうじろーのボケが合わさることで生まれる緩急も魅力です。たとえばネタの冒頭で、ゆうじろーが「〇〇って△△ですよねー?」と的外れで適当な一言を放つことがあります(例:「病院って近いですよね」や「探偵って長生きですよね」など)。福本は一度それに頷いて受け入れつつも、すぐに「ん?」と首をかしげる――この微妙な間と表情で笑いを誘うつかみのパターンが定番です。本編のコント(寸劇)に入ると、ゆうじろーが繰り出すボケに対し、福本が声を張り上げて勢いよくツッコミを入れます。福本は舞台中央のマイク前で足を踏ん張り、腰を落とした半仁王立ちのような姿勢でツッコむのが特徴で、その迫力ある立ち姿から繰り出すツッコミに観客も思わず大笑いします。ツッコミの台詞を同じフレーズでもう一度重ねて畳み掛けることが多いのも福本流です。

    また、ジョックロックの漫才の締め方にもお約束があります。ネタの終盤で福本が体をひねりながら「こんなんちゃうねん、もうええわー!」と叫び、強制終了させるように漫才を締めくくるのです。この決め台詞は観客にも強烈な印象を残し、思わず一緒に口ずさんでしまうファンもいるほどキャッチーなフレーズになっています。実はこの独特のツッコミスタイルと締めの形は、福本がピン芸人時代から温めていたアイデアで、彼は「まずツッコミの形ありき」で相方を探したと語っています。ジョックロック結成に至った背景には、こうした福本の練り上げた芸の形と、それを存分に活かせる相方・ゆうじろーとの出会いがあったのです。

    全体的に大声と熱量で押し切るようなパワフルな舞台が持ち味で、2024年M-1グランプリでは「爆音ダークホース」というキャッチフレーズが付けられたほどのインパクト。一方で緻密に計算されたボケ・ツッコミの構成も評価されており、「型にはまった漫才だが完成度が高い」といった声もあります。観客を笑わせながらも手に汗握らせるようなドラマティック漫才は、ジョックロックならではの新境地と言えるでしょう。


    代表的なネタと持ちギャグ

    ジョックロックの代表的なネタとしては、先述のようにドラマ仕立ての漫才が挙げられます。中でも話題になったのが、「病院のシーン」を題材にした漫才ネタです。M-1グランプリ2024の決勝戦で披露されたこのネタでは、黒いスーツ姿の二人がまるで医療ドラマの最終回のような緊迫感あるシーンを演じ、そこにコミカルなやり取りを織り交ぜました。ゆうじろー演じる患者(または医師?)のボケに対し、福本が「こいつ、さっきから◯◯だーッ!!」と怒鳴りツッコむ展開は迫力満点で観客を沸かせました。結果的にM-1では9位という順位でしたが、「漫才に新たな可能性を感じた」演技力がすごい」といった感想が多く聞かれ、強烈な印象を残しました。

    他にも「不倫ドラマ」をモチーフにしたネタや、「探偵もの」のパロディ漫才など、ジョックロックは様々なシチュエーション漫才を持ちネタにしています。いずれもシリアスな世界観を土台にしつつ、随所におバカなボケを挟んでいくスタイルで、一度ハマるとクセになると評判です。漫才中は基本的に福本・ゆうじろーともに標準語で演じますが、最後の「もうええわー!」だけはコテコテの関西弁で締めるため、「そこがまた面白い」というファンの声もあります。

    持ちギャグとしては、やはり福本の決め台詞「こんなんちゃうねん、もうええわ!」と半仁王立ちツッコミポーズが筆頭に挙げられるでしょう。初見でもインパクトがありますが、繰り返し観ているファンにとっては待ち望んだ瞬間であり、一緒に真似して笑ってしまうお約束のギャグになっています。この他、ネタ中のゆうじろーの何気ない一言ボケ(例の「病院って近い」など)もジワジワくる面白さがあり、SNS上でネタ台詞が引用・拡散されることもあります。ジョックロックは決まった持ちギャグだけで笑わせるのではなく、ネタ全体の完成度と世界観で勝負するタイプのコンビと言えるでしょう。


    活動歴:テレビ・YouTube・ライブでの活躍

    結成からわずか数年とは思えない勢いで、ジョックロックは様々なメディアで活躍の場を広げています。

    テレビ番組: 2024年には念願のM-1グランプリ決勝戦に進出し、全国ネットのテレビ朝日系列で漫才を披露しました。また、NHKの子ども向けバラエティ番組『わらたまドッカ~ン』にも出演し、子どもたち相手に漫才を繰り広げるなど幅広い世代に笑いを届けています。さらに2025年2月から関西テレビで始まった深夜番組『水曜はJ!』では、ジョックロックにとって初の冠番組としてMCを担当しています。この番組はJリーグ公認のサッカー情報バラエティで、サッカー経験者のゆうじろーの知識とお笑いを融合させた内容が好評です(ゆうじろーにとってサッカー番組への出演は夢が叶った形と言えるでしょう)。

    劇場・ライブ: 拠点の大阪では、よしもと漫才劇場の若手メンバーとして定期的に劇場公演に出演中です。結成翌年の2023年には、劇場対抗のネタバトル「Kakeru翔チャレンジバトル」で好成績を収め劇場メンバー入りし、その後も劇場主催ライブで月間チャンピオンを獲得するなど着実に実力を示しています。単独ライブやトークイベントにも積極的で、ゆうじろーの発案でSNS企画と連動したライブ「ゆうじろーずライブ」を開催するなど、新しい試みにも挑戦しています。地元・大分での営業(地方公演)も行っており、地方のファン獲得にも努めています。

    ラジオ: 音声メディアにも活躍の場を広げています。TBSラジオの『マイナビ Laughter Night』では月間チャンピオンに選ばれるなど実績を残し、朝日放送ラジオでは自身の冠番組『ジョックロックの準優勝ラジオ』がスタートしました。この番組名には、彼らが賞レースで「あと一歩で優勝を逃し続けている」ことにちなんだ自虐的な意味が込められており、福本・ゆうじろーの明るいトークが評判です。

    YouTube/SNS: ジョックロックは公式YouTubeチャンネル「ジョックロックプレス」を開設しており、漫才の舞台映像やオリジナルコント動画、メンバーの趣味企画など様々なコンテンツを配信しています。特にM-1グランプリ出場ネタの動画はネット上で拡散され、2023年にはM-1準々決勝ネタの公式YouTube再生回数が同大会出場者の中でトップクラスになるなど大きな注目を集めました。ゆうじろーはInstagram上でも「ゆうじろーずデイズ」「日刊ゆうじろー」「歯磨きロック」など独自のシリーズ企画を次々と生み出しており、そのSNS発信力も武器となっています。ファンとの交流もSNSを通じて積極的に行い、着実に支持層を広げているようです。

    このようにテレビ・舞台・ラジオ・ネットと幅広いフィールドで活動しており、結成数年にして既に売れっ子芸人の仲間入りを果たしつつあると言えるでしょう。


    受賞歴と話題になった出来事

    ジョックロックは各種お笑い賞レースでも目覚ましい成果を挙げています。その受賞歴・戦績を振り返ってみましょう。

  • 2023年:「NHK新人お笑い大賞」準優勝 – 結成1年目にして国民的なお笑い新人賞レースでいきなり準優勝という快挙を成し遂げました。新人離れした完成度の漫才が評価され、「ダークホース現る」と話題に。
  • 2023年:「Kakeru翔グランプリ」年間4位 – よしもと漫才劇場内の若手ランキングライブで健闘。劇場入り初年度ながら上位に食い込み、実力の高さを示しました。
  • 2024年7月:「今宮子供えびすマンザイ新人コンクール」優勝(福笑い大賞) – 大阪の伝統ある新人漫才コンクールで見事優勝を飾りました。かつてダウンタウンも受賞した由緒ある賞ということもあり、この快挙はニュースや業界内でも大きく取り上げられました。福本は「縁起の良い素晴らしい賞を頂けて感激」と喜びを語っています。
  • 2024年10月:「NHK新人お笑い大賞」準優勝(2年連続) – 前年に続き決勝進出するもまたしても惜しくも2位となりました。ゆうじろーは「昨年から2位が続いていたので、嬉しいというよりホッとした」と心情を吐露しており、あと一歩で優勝に届かない悔しさと次への燃える闘志が垣間見えます。
  • 2024年12月:「M-1グランプリ2024」決勝進出(第9位) – 結成わずか2年半で漫才日本一決定戦の決勝舞台に立つという快挙を成し遂げました。結果は9位と優勝には届きませんでしたが、最年少ファイナリスト(ゆうじろー当時26歳)を擁するコンビとして大健闘。審査員からは「型にはまった漫才だがさらに工夫すれば伸びる」「ボケにももっと笑いどころが欲しい」といった講評を受け、今後への期待と課題の両面が話題になりました。観客からは「演技力が光っていた」「来年こそ優勝を狙える存在」と高く評価されています。
  • 2025年1月:「第10回上方漫才協会大賞」新人賞 – 年明け早々、関西のお笑い賞である上方漫才協会大賞にて新人賞を受賞しました。M-1後も勢いを落とさず走り続けている証と言えるでしょう。
  • こうした受賞歴を見ると、ジョックロックがデビュー以来いかにハイペースで成果を上げてきたかが分かります。「準優勝」が続いていたことから自虐的に「万年2位」などと言われることもありましたが、それすらネタに変えてしまうあたりに彼らのしたたかさと明るさがあります。特にM-1グランプリ決勝進出は世間的な認知度を一気に高める出来事となり、終演後には各メディアがジョックロックを取り上げました。ゆうじろーの病気克服エピソードや、11歳差コンビという珍しさも相まって、多くのニュースサイトで彼らの半生やコンビ結成秘話が紹介されています。まさに“遅咲きのベテランと新星”がタッグを組んだサクセスストーリーとして、お笑いファンのみならず幅広い層の関心を集めたのです。


    ファンや業界からの評価

    急成長を遂げるジョックロックには、ファンや業界から熱い評価が寄せられています。まずファン層ですが、結成から間もないにもかかわらず非常に濃いファンが付いており、彼らのファンは自称「ジョックロッカー」と名乗っています。ライブ会場ではジョックロックの漫才中に先述の決め台詞を一緒に言って盛り上がる光景も見られ、熱狂的な支持ぶりがうかがえます。SNS上でもネタのワンシーンを切り取った動画クリップが拡散されたり、ハッシュタグ「#ジョックロック」で感想ツイートが飛び交ったりと、大きな反響を呼んでいます。M-1グランプリ後には「ジョックロック面白かった」「初めて見たけどファンになった」といった投稿が相次ぎ、新規ファンも急増しました。

    お笑い業界内での評価も上々です。先輩芸人たちからは「演技力が高く漫才に新風を吹き込んでいる」「福本のツッコミが芸達者でクセになる」といった声が聞かれます。実際、M-1決勝の舞台裏では他の出場芸人たちから「勢いがすごいコンビが来た」と一目置かれる存在だったようです。審査員を務めたかまいたち・山内健司は「ツッコミの福本君の部分で笑いが起きていたので、ボケのゆうじろー君の方にも笑い所があるとなお良い」という趣旨の助言を送り、アンタッチャブル・柴田英嗣も「型にはまった漫才の型を良い意味で壊していけばさらに良くなる」と期待を込めたコメントを残しています。こうした具体的なアドバイスが飛ぶのも、彼らに伸びしろがあることの裏返しでしょう。ゆうじろー本人もその場で「俺がもっと面白くなります!」と宣言し、会場を沸かせました。若手ながら大舞台でも物怖じしない度胸も評価ポイントと言えます。

    メディアからは「令和のお笑い界の有望株」との呼び声も高く、特にゆうじろーは「M-1決勝史上最年少のボケ」という肩書きも相まって将来を嘱望されています。福本についても、長年培ったネタ作りのセンスが改めて注目され、「遅れてきた実力派」として評価されています。コンビとしての相性の良さも評判で、「年の差を感じさせない絶妙なコンビネーション」が魅力との声も多いです。実際、舞台上での二人の掛け合いを見ると、芸歴の差を感じさせない息の合い方で、これからさらに熟成が進めば唯一無二の存在になるだろうと期待されています。

    総じてジョックロックは、ファンからの熱狂的支持業界からの高評価を同時に勝ち取っているコンビだと言えるでしょう。勢いだけでなく確かな実力と将来性が認められており、今後のお笑いシーンを担う逸材として注目を集めています。


    ジョックロックの今後の展望と目標

    最後に、ジョックロックの今後の展望についてです。本人たちが公言している最大の目標は、やはりM-1グランプリでの優勝です。福本もゆうじろーも「ジョックロックの目標はM-1で優勝すること」と明言しており、2024年の初の決勝進出にも満足することなく、さらなる高みを目指しています。惜しくも9位に終わった翌日から早速ネタのブラッシュアップに取り組んでいるとも言われており、「次こそは優勝の瞬間にあの決め台詞『もうええわ!』を響かせたい」と意気込んでいるようです。

    また、M-1以外にもさらなる活躍の場を広げていくでしょう。現在レギュラー出演中の『水曜はJ!』のように、ゆうじろーのサッカー経験を活かした異色のお笑い番組への挑戦は始まったばかりです。スポーツ×お笑いという新たなジャンルで結果を残せば、全国ネットのテレビ番組への道も開けるかもしれません。福本は深夜ラジオ出身ということもあり、将来的にはラジオパーソナリティとしての活躍も期待されます。実際、「いつか憧れのサバンナさん(福本が投稿していたラジオ番組のパーソナリティ)に芸人として会いたい」という夢も語っており、結果を出して共演を果たす日を目標の一つに掲げています。

    コンビとしての目標以外にも、それぞれ個人の展望もあります。ゆうじろーは自身の経験から「病気や挫折を乗り越えた人間でも輝けることを証明したい」という想いを持っており、いつか地元大分や自身が闘病した小児病院などで笑いを届ける活動もしてみたいと語っています(これは推測の域ですが、彼のエピソードからして十分に考えられます)。福本は長年の夢であったM-1制覇を成し遂げた後は、脚本や演出といった裏方業にも興味を示しているとの噂もあります。二人ともお笑いに対する情熱は人一倍強く、「常に新しい笑いに挑戦し続けたい」という信念を共有しているようです。

    今後はテレビやラジオでその姿を見る機会もますます増えていくでしょうし、YouTubeやSNSでの発信もさらに活発になるでしょう。ジョックロックはまだ結成して間もないとはいえ、既にこれだけの成果を出しています。「令和のお笑い界を代表するコンビになる」という未来図も決して夢物語ではありません。実力と人気を兼ね備えたジョックロックが、これからどんな笑いを見せてくれるのか期待していきましょう。ファンも業界も注目する彼らの快進撃は、まだ始まったばかりです。これからのジョックロックから目が離せません!


    参考サイト

  • ジョックロック (お笑いコンビ) - Wikipedia
  • Vol.147 ジョックロック|関西を元気に!DOMOぱどの芸人インタビュー
  • 『M-1』決勝の最年少芸人(26) 中2で悪性リンパ腫、サッカー選手の夢も諦め…大躍進の裏にあった“壮絶半生” | 女性自身
  • マンゲキサインヒストリー ✐☡ジョックロック 福本ユウショウ編|よしもと漫才劇場
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